産学連携フォーラム 「第5回 自動車技術に関するCAEフォーラム in 東京」 2018年2月20日(火)、21日(水)

本イベントのお申込受付は終了いたしました。多数のお申込ありがとうございました。

テーマカテゴリー

“高性能・低コスト・軽量な構造”、“手戻りのない開発”の実現に貢献するCAE

構造・設計CAEは古くからCAEが活用されてきた領域であるが、未だにフルビークル化による全体最適の追及・電動化/知能化/新たな法規に伴う新領域のニーズがあり、性能・コスト・軽量化を高度に両立し手戻りを削減するツールとしてはその重要性に一点の疑いもない。
今回は、電動化で大きな問題となるEVパワートレインの静粛性向上の事例、フルビークル評価にあたって非線形特性をいかに合理的に考慮するかの事例、車体強度耐久性能を正しく評価するためのフルビークル路面入力評価法の事例を取り上げ、年々充実していく構造設計CAEの最先端をご紹介する。

ADAS(先進運転支援システム)の開発をサポートするシミュレーションや実験に関するCAE技術全般

先進諸国では安全規制強化に伴い、運転支援という側面から新たな走行制御 デバイスの搭載標準化が近年進められている。 また、それに応じて、デザインフェーズにおける各システムの機能・信頼性・走行性能等の考察や検討を支援するシミュレーション技術とフィジカルフェーズにおけるXiLのような実機テストの一部を代替する実験技術も飛躍的に進化している。 本カテゴリーではADASに適用されるこれらの技術について論議する。

車両開発に活用されるCFD技術全般

計算技術の進歩により、スパコンと大規模流体モデルを用いたリアルワールド流体シミュレーションが可能になりつつある。また、構造解析分野では既に最適化計算が車両設計に活用されているが、CFD分野においても最近最適化計算の適用事例が増えている。本カテゴリーでは、大規模流体シミュレーションをテーマに、最新情報を紹介する。

2月21日(水) 2F A会場 2F B会場 1F C会場
9:30-9:40
(10分)
op オープニングリマークス
原口 哲之理 氏

名古屋大学

未来社会創造機構 モビリティ領域

特任教授 副領域長

原口 哲之理

9:40-10:40
(60分)
K-2 基調講演

CAE活用による開発革新と今後のMBD(Model Base Development)について

人見 光夫 氏

マツダ株式会社

技術研究所・統合制御システム開発担当

常務執行役員・シニア技術開発フェロー

人見 光夫

概要

物による試行錯誤の開発からCAE主体の開発に変えることでSKYACTIV技術が効率的に開発できた。 エンジンでトライしたハードの共通化よりも特性の共通化によるコモンアーキテクチャーという考えも進んできており、次のステップとして本格的なモデルベース開発へと進めており、本格的な試作は一回で開発が完了できるレベルに近づきつつある。その考え方や取組の一端を紹介する。

プロフィール

1979年東京大学 大学院 航空工学科 修士課程卒。同年4月マツダ株式会社に入社。
1994年まで技術研究所、その後パワートレイン開発本部にて、世界一の高圧縮比ガソリンエンジン(SKYACTIV-G)、世界一の低圧縮比ディーゼルエンジン(SKYACTIV-D)開発のリーダーとして商品化させた。
2011年執行役員、2014年4月から常務執行役員、現在に至る。

10:45-11:25
(40分)
S-2 特別講演

GT-SUITEによる自動車全体シミュレーションの開発への適用

~シミュレーション技術の現状と課題~

大瀧 康宏 氏

株式会社IDAJ

解析技術2部

技術担当部長

大瀧 康宏

概要

近年の複雑化した自動車システムにおいて開発を効率化するためには、エンジンや車両といった個別のコンポーネントを単体でシミュレーションするのではなく、それぞれの相互作用を考慮した自動車全体系のシミュレーションが必要である。本講演では、GT-SUITEを中心として、現状と今後の課題について紹介する。

プロフィール

1994年株式会社シーディー・アダプコ・ジャパン(現IDAJ)入社。以来熱流体解析ソフトのサポート、コンサルティング業務に従事。1997年から自動車統合シミュレーションツール「GT-SUITE」担当。2001年からGT-SUITEとxMOD、SCADE-SUITEの技術担当部長。

11:25-12:15
(50分)
会場転換
11:35-12:05
(30分)
L-1 企業講演 ランチセッション ※本講演は軽食の提供があります。

CFDアプリケーションの最新動向

丸湾ラエド 氏

株式会社フローサイエンスジャパン

代表取締役

丸湾ラエド

概要

自動車産業において数値解析(CAE)は欠かせない技術となったが、なかでもCFD(数値流体解析)の発展は目覚ましく、その適用範囲は日進月歩で広がりを見せている。本セッションでは、流体解析ソフトウェアFLOW-3Dを例に、レーザ溶接・ギア/攪拌・精密鋳造など解析の最新事例を紹介し、今後の展望を予測する。

プロフィール

株式会社フローサイエンスジャパン代表取締役。ニューメキシコ大学卒。ソフトウェア工学を学び、様々なソフトウェア会社で開発を担当。その後米国フローサイエンス社でGUI開発担当を経て来日。フローサイエンスジャパン設立時に代表取締役に選任される。日本人の妻と二児を持つ子煩悩な一面を持つ。

A4 構造・設計CAE B4 ADASを支えるCAE C4 CFD
12:20-13:00
(40分)
A4-1 招待講演 構造・設計CAE

CAEを活用したEV用駆動モータの低騒音化

浅原 康之 氏

日産自動車株式会社

パワートレイン性能開発部 音振性能計画・開発グループ

主担

浅原 康之

概要

静粛性が高い電気自動車であるが、モータノイズ低減のため、高度な解析技術が要求される。発音メカニズムに立脚したモデル化技術や、電磁加振力低減のための工夫、最新のクラスタリンングを応用した放射音解析技術にも言及し、最新ユニットへの活用状況を報告する。

プロフィール

1992年日産自動車入社。その後、総合研究所にて内燃機関や電動車用モータ低騒音化技術の研究開発に従事。2015年よりパワートレイン性能開発部にてパワートレインの音振性能計画に従事している。

B4-1 招待講演 ADASを支えるCAE

“ぶつからないクルマ?” スバルが生んだアイサイトの秘密

樋渡 穣 氏

株式会社SUBARU

第1技術本部 統合制御統括

上級PGM(プロジェクトゼネラルマネージャ)

樋渡 穣

概要

スバルは黎明期から、“技術は人のためにある”の思想に基づき自ら高い安全性能を目指してきた。脈々と受け継がれる安全思想は、そもそも“ぶつからない”ことを目指した、スバル独自の運転支援システム“アイサイト”の実現に繋がった。今回はアイサイトの28年の開発の歴史と、この先の自動運転技術について解説する。

プロフィール

1984年、富士重工業株式会社に入社。
スバル研究所にて、先進シャシやITSの先行開発に携わる。ステレオカメラによる世界初の運転支援システムADA量産、AD/ADAS研究後、アイサイトの開発部長として従事、現在は、統合制御統括上級PGMとして、電子制御品質から新価値創出まで幅広く取り組んでいる。

C4-1 招待講演 CFD

タイヤの空力予測技術開発について

名塩 博史 氏

東洋ゴム工業株式会社

技術第一本部タイヤ先行技術開発部

担当リーダー

名塩 博史

概要

車両空気抵抗においてタイヤは大きな寄与を有しており、空力特性に配慮したタイヤ設計の要望が高まっている。東洋ゴムでは空力特性に優れたタイヤの設計技術の確立を目的にCFDによるタイヤ空力特性予測技術の構築を進めており、本報告ではタイヤ形状その他の設計要素がタイヤ単体の空力特性に及ぼす影響を調査した事例を紹介する。

プロフィール

2009年に京都工芸繊維大学大学院修士課程:機械システム工学専攻を修了し、同年4月東洋ゴム工業に入社。以来、自動車用タイヤに関する構造問題および流体問題を主な対象として数値計算技術開発に従事している。

13:05-13:45
(40分)
A4-2 企業講演 構造・設計CAE

機構解析環境のマルチフィジックス

鈴木 隆 氏

ファンクションベイ株式会社

代表取締役社長

鈴木 隆

概要

かつて剛体と線形弾性体を対象としていた機構解析は、有限要素法をそのソルバーに統合し、大変形や超弾性、塑性などの非線形弾性体、またブロック図による制御も一体化された。また、MPSやDEM粒子法との連成解析も行えるようになっている。今回、弊社で実施した実験とそれに対応する解析を比較したいくつかの事例を報告する。

プロフィール

大阪大学工学部機械工学科卒。株式会社クボタで実験技術者として8年間車両開発に従事。その後、米国コーネル大にて修士号取得。在米中、ミシガン大で機構解析を学び、帰国後ラズナ(後のKUSCO)入社。2005年、当社設立、代表取締役に就任、現在に至る。FunctionBay,Inc. 役員兼任。

B4-2 企業講演 ADASを支えるCAE

研究から広報まで 自動運転はバーチャルリアリティで!

~エンジニアを考えたVRによるシミュレーション統合プラットフォーム~

松田 克巳 氏

株式会社フォーラムエイト

システム営業マネージャ

執行役員

松田 克巳

概要

VRドライビングシミュレータは、自動運転システムの研究開発や広報、運転診断、道路設計等において、広く活用されている。UC-win/Roadネイティブ64bit対応版のシミュレーションタイマー機能、MATLAB/Simulink連携機能を用いた自動車関連システム構築事例や、今後の展望について紹介する。

プロフィール

1998年に入社後、同社のVR、FEM、設計関連パッケージを活用した各種システム構築提案等に従事し、現在に至る。自動車業界においても各種ハードウェア・ソフトウェアとUC-win/Roadを連携したシステム構築提案を多数行っている。

C4-2 企業講演 CFD

自動車分野への適応を考慮した先進的ソルバ開発の取り組み

桧垣 真也 氏

NUMECAジャパン株式会社

技術部 第2グループ

グループリーダー

桧垣 真也

概要

NUMECA社では、自動メッシャーや独自のソルバー高速化技術などを採用したCFDソリューションを展開しており、自動車開発における解析工数の削減を実現している。本発表では、新たに開発した格子ボルツマンソルバOMNIS/LBによるギヤオイル攪拌解析の事例を中心に、解析精度の向上手法とその効果について紹介する。

プロフィール

2008年 北陸先端科学技術大学院大学 情報科学研究科 計算工学専攻 修了。
CAEベンダーにて、セールスエンジニアとしてコンサルティング業務を経験し、2014年よりNUMECAにおいて、主に自動車・精密機械分野に向けた解析コンサルティング業務に従事。

13:45-14:00
(15分)
休憩
A5 構造・設計CAE B5 CFD C5 ADASを支えるCAE
14:00-14:40
(40分)
A5-1 招待講演 構造・設計CAE

ゴムの非線形粘弾性材料構成則に基づく低自由度ブッシュモデル

鈴木 大地 氏

トヨタ自動車株式会社 先進技術開発カンパニー

車両CAE部 CAE基盤技術開発室

主任

鈴木 大地

概要

車両動的性能解析では、結合部品として多く使用される、ブッシュの動的な応答を精度良く再現することが重要となる。また、フルビークルモデルへの適用にあたっては、計算負荷の小さいブッシュモデルが望まれる。そこで、ゴムの非線形粘弾性材料構成則に基づく低自由度ブッシュモデルを提案し、実測との検証を行った。

プロフィール

2001年 日本大学理工学部卒。システムベンダーでの非線形FEM解析ソルバの開発、受託解析を経て、トヨタ自動車(株)に入社。以来、車両性能に関するCAE要素技術開発を担当。現在はゴム部品の解析技術開発に従事。

B5-1 招待講演 CFD

CAEを利用した空力騒音の予測に関する試み

前田 裕樹 氏

スズキ株式会社

四輪ボディー設計部第五設計課

前田 裕樹

概要

スズキでは、CAEによる空力騒音の予測技術を製品開発に適用することを目的に、技術開発を行っている。本講演ではこれまでに実施した「ウィンドスロッブ」と「Aピラー、サイドミラー周辺の風切音」の2つの予測技術に関する現状と課題について報告する。また、京コンピュータを用いた大規模解析事例についても紹介する。

プロフィール

2009年3月 岡山県立大学情報工学部情報システム工学科卒業
2011年3月 神戸大学大学院工学研究科機械工学専攻修士課程修了
2011年4月 スズキ株式会社入社。2012年よりCAEを用いた空力騒音の予測技術開発に従事。
現在に至る。

C5-1 招待講演 ADASを支えるCAE

非線形モデル予測制御を用いた車両限界域制御と最速走行のための制御

住岡 忠使 氏

株式会社本田技術研究所

デジタル開発推進室

住岡 忠使

概要

本講演では有限時間先の車両安定性も考慮した運動制御を行うために、モデル予測制御を用いて舵角と各輪のスリップ率を計算する手法を紹介する。また、応用事例として、曲率最小経路生成アルゴリズムとその経路から計算可能な最大横加速度発生速度を用いて、あるコースを最速で走行するシミュレーション結果を示す。

プロフィール

2012年 東京工業大学大学院理工学研究科機械制御システム専攻卒業。
同年(株)本田技術研究所に入社。現在に至る。
軌道生成を含む行動計画、車両安定化制御、状態推定の研究に従事。

14:45-15:25
(40分)
A5-2 企業講演 構造・設計CAE

BETA CAE Systems製品を用いたCAEデータ&プロセス管理最新ソリューションのご紹介

小淵 啓介 氏

株式会社BETA CAE Systems Japan

カスタマーサービス部

マネージャー

小淵 啓介

概要

弊社はCAEプリ・ポストの分野において、メッシングやアセンブリなどの個々の作業レベル向けだけではなく、CAEの全体的なデータ&プロセス管理に対応するソフトウェア開発を長年にわたり行っている。本講演では、CADデータ~CAE初期モデル作成、またはCAEモデル改修といったプロセスを実演を交えて紹介する。

プロフィール

2004年東京理科大学理学部応用物理科を卒業後、自動車メーカーの車両開発部門にてCAE業務を担当。2009年株式会社トップ・シーエーイー(現BETA CAE Systems Japan)へ入社し、技術サポートやコンサルティング業務に従事。2016年よりカスタマーサービス部マネージャーに就任。

B5-2 企業講演 CFD

PowerFLOWを用いたEV開発アプリケーションの紹介

大谷 朝彦 氏

エクサ・ジャパン株式会社

技術部

シニアテクニカルディレクタ

大谷 朝彦

概要

EVの開発競争が激化する中、航続距離の延長に空力性能向上、消費電力低減に空調の高度化、バッテリーの信頼性向上に熱マネージメント等が技術課題となっている。更に静粛性の高いEVでは風切り音や空調音の低減がより強く求められる。本講演ではそれら課題への対応にPowerFLOWを用いた解析適用例を紹介する。

プロフィール

1982年大阪工業大学電子工学科卒業後、株式会社日立製作所入社、自動車用エンジン制御システム設計に従事。2000年株式会社シーディー・アダプコ・ジャパン(現IDAJ)入社、最適化ツールの製品マネージメントおよびサポート、コンサルティングに従事。2017年エクサ・ジャパン株式会社に入社、現在に至る。

C5-2 企業講演 ADASを支えるCAE

車両性能開発におけるシミュレータの活用とその適用分野

吉井 亨 氏

株式会社日本ヴイアイグレイド

代表取締役社長

吉井 亨

概要

ドライバー支援技術を含む近年の車両開発の中において、事前予測ツールの一つとして、ヨーロッパを中心に大小多くのシミュレータが活用されている。一方で、その活用方法、適用分野は、各社のノウハウとして多くは公開されていない。本講演では、ユーザー事例を中心に、シミュレータの活用方法、適用分野について紹介する。

プロフィール

2000年 CAEベンダーに入社後、機構解析ソフトウェアAdamsを活用した車両運動解析のコンサルティング業務に従事。2005年 VI-grade GmbH(ドイツ)が設立された後、日本支社の設立に参画、同社の製品を活用したシステムレベルシミュレーション、HILS、各種シミュレータ等のソリューション提案に従事。

15:25-15:40
(15分)
休憩
A6 構造・設計CAE B6 ADASを支えるCAE C6 CFD
15:40-16:20
(40分)
A6-1 招待講演 構造・設計CAE

車体強度・耐久評価分野における路面入力予測技術の開発適用への取組み

下平 貴政 氏

株式会社 本田技術研究所 四輪R&Dセンター

第11技術開発室 第6ブロック

研究員

下平 貴政

概要

近年、開発効率向上や開発費用削減にむけて様々な取組みがなされている。大きな取組みとしてデジタル化技術を用いた実車テストの回数削減がある。本公演では、車体の強度耐久領域において、機構解析を用いた走行計算による路面入力予測技術の構築を行い、車両開発時の実車テスト削減に向けた取組みについての紹介を行う。

プロフィール

2000年 株式会社本田技術研究所に入社。2002年~2008年までFormula1の車体仕様検討のためのCAE解析を推進。2008年~現在まで量産開発における車体の強度・耐久・信頼性領域において主に機構解析を用いた走行計算技術の構築を主に担当。

B6-1 招待講演 ADASを支えるCAE

自動運転開発に貢献するCAE

名取 奏 氏

日産自動車株式会社

カスタマーパフォーマンス&CAE・実験技術開発本部 統合CAE・PLM部

主管

名取 奏

概要

自動運転(AD)の機能向上に伴い、今後の開発では、特に評価業務が大幅に増加する見込みである。そこで、AD開発業務のフロントローディングを狙い、CAEの技術開発を行っている。今回、ADロジック評価への適用事例と将来必要とされるCAE技術の展望を紹介する。

プロフィール

信州大学 理学部 物理学科卒。電機メーカを経て2000年より日産自動車にて車両系CAEに従事。2012年よりインド Renault Nissan Technology&Business Center IndiaにてCAE組織の立ち上げ。その後フランス ルノー赴任を経て、2017年10月より現職。

C6-1 招待講演 CFD

自己学習型アルゴリズムを用いた熱流体CAE最適化の取り組み

伊藤 篤 氏

三菱自動車工業株式会社

車両技術開発本部 機能実験部

主任

伊藤 篤

概要

EV、PHEVの重要部品である駆動用電池は、電池性能を維持するため、冷却システムによって適切な温度に管理される。空冷システムの場合、電池の最高温度、かつ温度バラツキを最小化することが極めて重要である。そこで、自己学習型最適化アルゴリズムを用いて、冷却風ダクト形状に着目した電池冷却最適化を検討したので報告する。

プロフィール

2006年 東北大学大学院工学研究科航空宇宙工学専攻 修士課程修了。同年、三菱自動車工業株式会社入社。入社後、自動車の空力、空力騒音の基礎研究業務を担当した後、熱流体解析技術の開発に従事。近年では、空調に関するシミュレーション、最適化を担当。

16:25-17:05
(40分)
A6-2 企業講演 構造・設計CAE

統計的可視化手法を用いた自動車車体ロバスト設計手法

岡村 昌浩 氏

株式会社 JSOL

エンジニアリングビジネス事業部

岡村 昌浩

概要

近年、軽量化・衝突安全性能を始めとする要求を高いレベルで両立させるため自動車開発における構造のロバスト性の重要性が高まっている。本講演では自動車前面衝突シミュレーションから得られるアニメーションを最大限活用し、統計分析を用い分岐現象の発生・伝播メカニズムを解明する事により、比較的少ない計算回数によってばらつきを減少させる手法を紹介する。

プロフィール

2004年、同志社大学大学院博士課程後期修了。関東を基盤として、自動車車体衝突解析・乗員安全解析・歩行者保護解析を中心にLS-DYNAを活用した自動車開発に対するサポート・コンサルティングに従事。近年はマルチマテリアルを加速させるために必要とされる、軽金属・異材結合・ロバスト設計に関するCAE技術開発を担当。

B6-2 企業講演 ADASを支えるCAE

調整中

C6-2 企業講演 CFD

多目的設計探査ソフトウェアCHEETAHと最適事例

鈴木 信行 氏

株式会社ヴァイナス

技術二部

部長

鈴木 信行

概要

JAXAが開発しヴァイナスが販売・サポート・コンサルティングを実施する設計探査ソフトウェアCHEETAHに実装された4目的以上の問題を解く多目的高速探索等の機能と自動車構造設計への適用事例を紹介。更に、国内研究機関が開発し、CHEETAHを統合した産業界向け最適設計システムiDIOSを紹介。

プロフィール

CAD/PLMベンダーでのプログラム開発を経て、日本SGIにてCAEプロセス管理、エンジニアスで最適化の製品マーケティングを担当。ヴァイナスでは、DAKOTAを利用した最適設計システム構築とコンサルティングサービスに従事、また、国内で開発する最適設計システム「iDIOS」の企画開発を推進している。

17:05-17:20
(15分)
休憩
17:20-18:20
(60分)
K-3 基調講演

ディープラーニング: 新しいコンピューティングモデル

林 憲一 氏

エヌビディア合同会社

エンタープライズマーケティング本部

本部長

林 憲一

概要

現代AIの中核テクノロジーであるディープラーニングは新しいコンピューティングモデルであり、既に様々な分野でその成果を現しつつある。このセッションではディープラーニングの最新テクノロジーを事例を交えて紹介する。

プロフィール

1991年東京大学工学部卒、富士通研究所入社し、超並列計算機の研究開発に従事。1998年にサン・マイクロシステムズに入社。米国本社にてエンタープライズサーバーの開発に携わる。その後マイクロソフトを経て、2010年にNVIDIA に入社。現在日本のエンタープライズマーケティングを統括している。

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