産学連携フォーラム 「第5回 自動車技術に関するCAEフォーラム in 東京」 2018年2月20日(火)、21日(水)

本イベントのお申込受付は終了いたしました。多数のお申込ありがとうございました。

テーマカテゴリー

過去のデータを用いた応答曲面法との併用によるCAE、簡易モデルを用いてのCAE、FOA、1DCAE

開発初期、CADデータ作成までの期間を概念設計フェーズと定義し、これまで車体、シャーシ等を対象に、FOA(First Order Analysis)に代表される簡易モデルを用いての検討が提案されている。ここでは一般的製品開発を対象に提案されている1DCAE(内閣府プロジェクト)の概念も参考に議論を進める。自動車開発の場合、他社及び過去のモデルの情報も有効活用して、最適形状を提案しただけではなく、技術伝承、人材育成のために、提案設計形状のメカニズムも解明して新しい知見を得るようにする。今回は、車体、シャーシ以外にも対象を拡げて、概念・構想設計CAEの最新技術を取り上げる。

鋳造・鍛造・プレス成形・接合・熱処理など加工に関するCAE全般(ロボティクス は含まない)

製造品質向上、製造コスト低減および生産準備期間短縮を目的に、鋳造・鍛造・プレス成形・接合・熱処理など生産加工におけるCAEの利活用が進んでいる。また、生産加工CAEと設計CAEをコンカレントに行うことで、製造要件を考慮した手戻りの少ない設計も可能になってきた。本カテゴリでは、生産加工CAEに関する最先端の技術について取り上げる。現状の生産技術CAEの適用例を示すと共にその実力(精度、演算時間、使い勝手等)に関して評価議論する。

機能設計や性能設計を更に進化させるためのCAE技術全般

今日複雑なシステムとなった自動車は、モデルベースによる開発(MBD)は 必須となりつつある。MBDではコンセプトや構想を練る段階から、実際に図面 に描いて具体的な形にするまでのプロセスの途中段階で目的とする機能や性能が満たされるかどうかを見通す必要がある。いわゆるシミュレーションを活用した機能設計や性能設計が欠かせない。機能設計や性能設計の技術は今後も大きく進化することが予想されるが、それを支える技術はシステム同定、モデル化、最適化、計測解析等、多岐にわたっている。近年の動向を見据え話題の情報を紹介する。

2月20日(火) 2F A会場 2F B会場 1F C会場
9:00-9:10
(10分)
op オープニングリマークス
景山 一郎 氏

日本大学

生産工学部 教授

自動車工学リサーチセンター

主席研究戦略アドバイザー

景山 一郎

プロフィール

1977年 日本大学 大学院 理工学研究科 機械工学専攻 博士課程修了(工学博士)
1994年 同教授
1989年 オランダデルフト工科大学客員研究員
2004年 スウェーデン国立道路研究所客員研究員
2010年 日本大学自動車工学リサーチセンター立ち上げおよび初代センター長
2014年 国立大学法人 名古屋大学 客員教授

中継
A1 概念・構想設計CAE B1 生産加工CAE C1 機能設計CAE
9:10-9:50
(40分)
A1-1 招待講演 概念・構想設計CAE

次世代製品開発における1DCAE概念設計の重要性とその活用法

山崎 美稀 氏

株式会社 日立製作所

研究開発グループ 機械イノベーションセンタ 信頼性科学研究部

ユニットリーダ主任研究員

山崎 美稀

概要

概念設計は製品開発プロセスの核心であり、企業の価値を創出する最初のプロセスである。
近年、設計者は大量なモノや情報にさらされている。そのため、概念設計段階における多様な設計選択肢から最適なものを選択することや新たな発想を導入することが難しくなってきていると言える。本講演では製品全ライフサイクルを考慮した発想と適正な判断と選択を可能とする1DCAE概念設計について、その重要性と企業の価値を創出するためのその活用法を紹介する。

プロフィール

・経歴:
1996年 東京大学大学院工学系研究科修士課程修了
      (株)日立製作所入社
2003年 イギリスCEDCセンター客員研究員
2010年 東京大学大学院工学系研究科博士課程修了
       工学博士、現在に至る
・受賞経歴:
2012年 日本機械学会 設計工学・システム部門貢献表彰
2014年 日本機械学会賞(論文)
2015年 日本機械学会設計工学・システム部門 フロンティア業績表彰
2018年 日本機械学会フェロー認定
B1-1 招待講演 生産加工CAE

SKYACTIVエンジン製造におけるモノ造り革新の継続的進化

河野 崇 氏

マツダ株式会社

パワートレイン技術部 第1エンジン技術グループ

主幹

河野 崇

概要

マツダは、モノ造り革新によりお客様視点の商品価値と企業視点の生産効率を高次元で両立させたSKYACTIV技術を実現してきた。モノ造り革新の考え方・取り組みと、そこで確立した基盤を基に推進している、SKYACTIVエンジン製造におけるビッグデータ活用とモデルベース開発によるモノ造り革新の進化の取り組みについて紹介する。

プロフィール

1993年マツダ株式会社入社以来、一貫してパワートレイン加工領域の量産準備業務に従事。モノ造り革新の考え方を具現化し、マツダブランド『走る歓び』を追究するべく活動している。

C1-1 招待講演 機能設計CAE

ドライバモデルとその応用

鈴木 達也 氏

名古屋大学

大学院工学研究科 機械システム工学専攻

教授

鈴木 達也

概要

ドライバモデルは人とクルマをつなぐ上で極めて重要な要素技術であり、その良しあしが製品開発に与える影響は非常に大きい。本講演では、制御工学的視点から見たドライバモデルの考え方を紹介し、今後の展望やドライバモデルの具体的な応用例について述べる。

プロフィール

1991 年名古屋大学大学院博士課程後期課程電子機械工学専攻修了。工学博士。2006年同機械理工学専攻教授、現在に至る。この間、1998 年から1年間,U.C.Berkeley 客員研究員。2012年からJST-CREST研究代表者。2016年から名古屋COI拠点副研究リーダー。人間中心型モビリティシステム、ならびにエネルギーマネジメントに関する研究等に従事。

9:50-10:30
(40分)
A1-2 企業講演 概念・構想設計CAE

新分野/光学・音響解析で感性度が高い製品作りを極める

芳村 貴正 氏

OPTIS Japan 株式会社

代表取締役社長

芳村 貴正

概要

光学・音響解析と感性を計る脳の組み合わせによる製品評価基準は今後の車両開発においては大きなテーマとなりつつある。また自動走行時代に向けた実験評価においては開発工数不足にも関わらず従来の数倍の工数が必要となるうえに関係部署やサプライヤーとのフレームワークや開発プロセスのあり方が劇的に変化してくる。 OPTISはCAEの分野で感性に紐づくバーチャル開発を実現できる唯一の企業として、世界中の様々な企業や研究機関とフレームワークを構築し今後の光学・音響分野の開発トレンドにマッチする項目をバーチャル評価化している。本講演では弊社の取組内容と製品機能、あるべき開発プロセスと弊社内独自開発のコンセプトカーに関して発表する。

プロフィール

大学卒業後一貫して製造業に身を置き各分野試作品製作方法の研究、大手米国3D-CADベンダー本社勤務で製品開発、帰国後グローバルサービス部門の責任者として製造業各社のプロセス改革を実施、フロントローディングの普及に努めた。OPTIS Japan では2010年から代表を務めバーチャル開発の進め方やバーチャルテストの推進を担当。

B1-2 企業講演 生産加工CAE

非接触ひずみ計測を活用した生産・加工CAEの妥当性評価について

高根 健一 氏

株式会社構造計画研究所

製造企画マーケティング部 マーケティング推進室

室長代理

高根 健一

概要

近年注目されている非接触ひずみ計測技術(デジタル画像相関法)について、生産・加工分野における計測事例、CAEの検証と妥当性確認(V&V)のアプローチ、最新の非接触ひずみ計測技術を紹介する。

プロフィール

2009年に構造計画研究所入社。CAEソフト販売・技術コンサルティングの営業担当として設計者CAEの普及・粒子法流体解析ソフトの立ち上げに従事。現在は製造業向けマーケティング部門において、非接触ひずみ計測(デジタル画像相関法)と構造CAEを組合せた評価サービスのマーケティングを担当。

C1-2 企業講演 機能設計CAE

Co-Simulatorシステムによるクレイドル流体解析ソフトウエアとAdams/Marc/MSC Nastranの連成解析

立石 源治 氏

エムエスシーソフトウェア株式会社

営業統括部 ビジネスデベロップメント

シニアディレクター/テクニカルフェロー

立石 源治

概要

流体解析、構造解析、機構解析分野で高度に発達した現代のCAE技術のパラダイムシフトの一つは連成解析であろう。MSCでは、2012年より独自の手法による連成解析機能の開発を続けており、非線形有限要素法解析と機構解析を連成させるソフトウエアーをリリースしている。今回の発表では連成解析ソフトウエーの拡張機能であるCradle製品による流体解析を連成させる仕組みについて紹介する。

プロフィール

1979年明治大学理工学部建築学科卒業、ユニバーサル設計株式会社入社。1983年日本マーク株式会社入社。8節点厚肉シェル要素、ケーブル要素、静電場・静磁場解析機能の開発に従事。2003年京都工芸繊維大学より学位受領(博士(工学))。エムエスシーソフトウエアにて機構-構造連成解析機能の開発、橋口モデルのMarcへ実装プロジェクトに参加。2017年エムエスシーソフトウエア テクニカルフェローに就任。

10:30-10:45
(15分)
休憩および機材セッティング
A2 概念・構想設計CAE B2 生産加工CAE C2 機能設計CAE
10:45-11:25
(40分)
A2-1 招待講演 概念・構想設計CAE

複数性能を考慮したCFRP車体構造の最適化CAE

今井 健介 氏

日産自動車株式会社

カスタマーパフォーマンス&CAE・実験技術開発本部 統合CAE・PLM部 衝突CAEグループ

今井 健介

概要

更なる車体軽量化を達成するためにCFRPへの材料置換は有効な手段の一つであるが、設計自由度が膨大であるため、設計者が最適な部品仕様を見つけることが困難である。そこで今回、最適化CAEを用い、複数の車両性能を満足しつつ、車体構造を最適化した事例を紹介する。

プロフィール

航空機搭載機器の設計、制御設計、1D CAEの業務に従事した後、日産自動車(株)に入社。 以来、CAEを用いた車体強度・耐久、衝突、NVHなどの車両性能評価を幅広く担当。近年はこれら複数性能を考慮した最適化CAEの業務に従事している。

B2-1 招待講演 生産加工CAE

プレス部品の寸法精度予測技術の的中率向上の取組み

福島 正彦 氏

ダイハツ工業株式会社

ユニット生技部 ダイエンジニアリングセンター

主任

福島 正彦

概要

プレス部品の寸法精度不具合は金型補正工数と生産準備リードタイムを増大させるため、これを回避するためにCAEを導入した。導入時はCAEの精度は低く、材料特性値などのCAEへのインプット情報の高精度化を進める必要があった。
それらによりCAEの的中率を向上させ、金型補正回数を大幅に低減した。

プロフィール

2007年ダイハツ工業株式会社入社。生産技術部プレス生技室配属。CAEの適用技術開発およびデジタルツールの計画保全に従事。現在はプレス・樹脂・鋳造関係の要素技術開発およびCAEシステムの全体最適化に取組んでいる。

C2-1 招待講演 機能設計CAE

車両運動性能分野におけるSUBARUのモデルベース開発の紹介

林 憲孝 氏

株式会社SUBARU

第一技術本部 CAE部

主査

林 憲孝

概要

車両に搭載されるシステムは年々複雑になっており、いまやモデルベース開発は車両開発における必然の手法として定着した。運動性能の分野においても、CAEを活用した性能開発の比重が大きくなってきているが、従来大切にしてきた人間の感性領域まで正しく机上で評価できる保証はない。本講演では、この課題を解決するための取り組みとして、台上試験とシミュレーション技術を組み合わせたSUBARUのモデルベース開発について紹介する。

プロフィール

2002年、富士重工業株式会社(現株式会社SUBARU)入社。入社以来一貫して車両運動・乗り心地分野のCAE技術開発および性能設計に従事。

11:25-12:05
(40分)
A2-2 企業講演 概念・構想設計CAE

やさしいCAEソフトFemtet®のご紹介

辻 剛士 氏

ムラタソフトウェア株式会社

営業企画部

部長

辻 剛士

概要

設計段階からCAEを十分活用するためには設計者・開発者にとって本当の意味で「やさしい」ツールであることが重要である。このセッションではFemtet®の特徴である「同じ手順で7つのソルバーと連成解析ができること」「分かりやすい操作性」「導入しやすい価格体系」について実際の解析事例も交えて紹介する。

プロフィール

10年以上Femtet®の開発に従事。開発者時代は応力解析、熱伝導解析、磁場解析、電場解析、音波解析のソルバー開発に携わる。現在はFemtet®を広く普及させるべく販売・PR活動を中心に活動している。

B2-2 企業講演 生産加工CAE

社内で決められたメッシュパターンによるモデリング自動生成と、決められた方法での、自動アセンブリのシステム化について

西浦 光一 氏

インテグラル・テクノロジー株式会社

代表取締役

西浦 光一

概要

シミュレーション解析を実験の置き換えとして手軽に使えるようになるには、接合武、メッシュ生成と、境界条件、モデリングミス部の自動判定、結果処理の自動化が必要になる。
今回は、モデル化、アセンブルの自動化、モデル生成チェックについて説明する。
また、モデリングミス部の自動抽出や、作成したポスト特許について説明する。

プロフィール

調整中

C2-2 企業講演 機能設計CAE

日本から世界へ! 粒子法(MPS)CAEの自動車産業における先端活用事例の紹介

川上 浩 氏

プロメテック・ソフトウェア株式会社

西日本支社

支社長

川上 浩

概要

弊社自社開発流体解析ソフトParticleworksは自動車産業での実務利用シーンが近年急速に増えてきている。既存の汎用CAEパッケージソフトでは解析困難ではあったが、粒子法を採用することで解析可能となった解析事例をユーザ―事例を中心に、モータ冷却やクラウド等の最近の話題も紹介する。

プロフィール

1985年日本情報サービス㈱(現㈱日本総合研究所・JSOL)に入社。LS-DYNA・JSTAMP-Works・JMAGなどのビジネス創成期から普及期までをSales・Marketing担当として従事。2007年プロメテック・ソフトウェア入社。粒子法ビジネスのSales・Marketingを担当。

12:05-12:50
(45分)
休憩および機材セッティング
A3 概念・構想設計CAE B3 生産加工CAE C3 機能設計CAE
12:50-13:30
(40分)
A3-1 招待講演 概念・構想設計CAE

国際標準によるMBD

辻 公壽 氏

トヨタ自動車株式会社

先進AI開発部,電子制御基盤技術部

主幹

辻 公壽

概要

ドイツで進められている第4次の産業革命と位置付けられるIndustrial 4.0。基幹技術は徹底した国際標準化と標準準拠による生産であり、生産のPLC(Programmable Logic Controller)言語と関係する部分の国際標準化がIndustrial 4.0の基盤であると言っても過言ではない。本講演ではIndustrial 4.0の取り組みと、これと関係するMBDについて、これまでの「自動車技術会、国際標準言語によるモデル開発・流通検討委員」の取り組みを紹介する。

プロフィール

1983年中央大学理工学部電気工学科終了。同年4月ローム(株)入社、半導体の研究開発に従事。1988年4月トヨタ自動(株)入社、半導体集積化センサの研究開発に従事。2009年10月、長崎大学生産科学研究科博士課程進学。2011年9月終了、工学博士。現在、国際標準言語によるモデル開発・流通推進に従事。電気学会会員、自動車技術会会員。

B3-1 招待講演 生産加工CAE

熱処理ひずみの極小化とその解析技術

杉本 剛 氏

日産自動車株式会社

材料技術部 金属材料グループ

総括

杉本 剛

概要

自動車用駆動系歯車部品の耐久性向上の為、浸炭焼入処理が用いられる。浸炭焼入熱処理では硬さや強度が向上する一方、熱処理ひずみ等の弊害が発生する。熱処理品質の向上と熱処理ひずみの最小化の為、当社では熱処理シミュレーション技術の開発を進めている。本講演では冷却状態を考慮した熱処理歪の予測手法について報告する。

プロフィール

2001年日産自動車 パワートレイン技術開発試作部入社、浸炭熱処理技術開発、主にそのシミュレーション及びガス焼入れの開発に取り組む。2006年より栃木工場に異動,真空浸炭炉の品質及びコスト改善に貢献。2011年より駆動系部品の熱処理技術開発全般を取り組みガス焼入れを実用量産化に繋げる。2017年より材料技術部に異動、工法と材料一体となった熱処理新技術の開発に取り組んでいる。

C3-1 招待講演 機能設計CAE

カルソニックカンセイにおけるデジタル開発の取り組み

~CFD適用事例の紹介~

川村 岳晴 氏

カルソニックカンセイ株式会社

CAE・MBEグループ

チームリーダー

川村 岳晴

概要

カルソニックカンセイでは、自動車部品開発において開発期間短縮と低開発コストを実現する為にCAE活用によるデジタル開発を進めている。
本講演では、実際の製品開発で用いられているCFD技術の適用事例を紹介する。

プロフィール

2005年、岩手大学大学院工学研究科 修士課程を修了
同年、カルソニックカンセイ株式会社に入社。
主に空調、熱交、排気製品に関するCAE業務に従事。
現在は、実験研究センター CAE・MBEグループにてチームリーダとしてCFD解析技術開発に従事している。

13:30-14:10
(40分)
A3-2 企業講演 概念・構想設計CAE

MBSE、MBDを活用した効率的な開発プロセスの実践例

品川 貴志 氏

ダッソー・システムズ株式会社

3DSビジネストランスフォーメーション事業部

品川 貴志

概要

近年、製品の複雑化・多様化や開発期間の短縮が求められており、製品開発において、MBSE、MBDといわれる開発手法が注目されている。この開発手法とダッソー・システムズの3DEXPERIENCEプラットフォームを組み合わせ、情報とデータがシームレスにつながる製品開発をシンプルな具体例を用いて紹介する。

プロフィール

大学卒業から約15年間、自動車をはじめとした機械製品のCAE開発業務に従事。現在はダッソー・システムズ(株)にて、シミュレーション主導の設計プロセス改革の提案を担当。

B3-2 企業講演 生産加工CAE

調整中

C3-2 企業講演 機能設計CAE

疲労寿命/信頼性評価解析ソフトwinLIFEの自動車分野適用事例と機能の紹介

黄 緒明 氏

株式会社アドバンストテクノロジー

CAE技術部

黄 緒明

概要

winLIFEは自動車分野の耐久性/信頼性評価のため25年以上に渡り開発された疲労寿命シミュレーションツール。実製品設計で証明された計算手法による寿命予測は設計コストを削減し、航空宇宙、インフラ、他分野にも適用されている。本講演では、導入事例を交えながら、製品機能及び、特徴について紹介する。

プロフィール

1979年生まれ。株式会社アドバンストテクノロジーに勤務。CAE技術部にてプロジェクトエンジニアとしてCFRPをはじめとする先進材料の物性シミュレーションに従事。現在はさまざまな業務で蓄積したノウハウから最前線で幅広い構造用先進材料の力学特性評価、信頼性など課題の解決をサポート。

14:10-15:10
(60分)
会場転換
14:20-15:00
(40分)
Su-1 後援セッション ※英語講演となります。

An International Consortium of University based Automotive Research Centers.

Clayton Walden 氏

Mississippi State University

Center for Advanced Vehicular Systems

Executive Director

Clayton Walden

概要

This presentation will focus on how the development of an international consortium of university researchers that are focused on addressing the research needs of the automotive industry. Specifically, the talk will focus on research challenges that have emerged from facilitated discussions with researchers from university based automotive centers in Japan, Korea, Germany, and the United States. Finally, considerations will be given into how these global research opportunities yield insight into the requirements for the next generation of engineering systems.

プロフィール

Dr. Clay Walden serves as the Executive Director of the Center for Advanced Vehicular Systems (CAVS) at Mississippi State University. He has over 25 years of experience in leading applied research and technology transfer initiatives within advanced manufacturing. Since joining CAVS, Walden has managed over $20 million in externally funded contracts primarily focused on improving manufacturing performance around the state. Walden has a B.S., M.S., and Ph.D. in industrial engineering from Mississippi State University

15:10-17:10
(120分)
P-1 パネルディスカッション

クリエイティブな人材を育成するためには

~多様な立場の産学のエキスパートが徹底討論~

パネリスト
于 強 氏

横浜国立大学大学院

工学研究院

教授

于 強

プロフィール

1992年3月横浜国立大学工学研究科博士課程修了(工博)、同年同助手、同講師、助教授を経て、2012年同教授。研究分野:車載用電装製品・パワーモジュールの信頼性評価、非線形構造の最適化設計。近年複雑な設計原理を抽出するためにデータマイニングなどの手法を用いたCAP(Computer Aided Principle)を提唱している。さらに製品やシステム開発チーフを育成するためにICL(Innovation & Creation Learning)を開発し、実用化を図っている。

樋口 英生 氏

株式会社本田技術研究所 四輪R&Dセンター

EV開発室 第2ブロック

主任研究員

樋口 英生

プロフィール

ボディ設計から衝突解析、剛性解析などを担当し現在フルビークルCAEによる軽量・高剛性車体構造研究を推進。主に先行開発、将来技術開発を中心に取り組んでいる。

山崎 美稀 氏

株式会社 日立製作所

研究開発グループ 機械イノベーションセンタ 信頼性科学研究部

ユニットリーダ主任研究員

山崎 美稀

プロフィール

・経歴:
1996年 東京大学大学院工学系研究科修士課程修了
      (株)日立製作所入社
2003年 イギリスCEDCセンター客員研究員
2010年 東京大学大学院工学系研究科博士課程修了
       工学博士、現在に至る
・受賞経歴:
2012年 日本機械学会 設計工学・システム部門貢献表彰
2014年 日本機械学会賞(論文)
2015年 日本機械学会設計工学・システム部門 フロンティア業績表彰
2018年 日本機械学会フェロー認定
モデレーター
景山 一郎 氏

日本大学

生産工学部 教授

自動車工学リサーチセンター

主席研究戦略アドバイザー

景山 一郎

プロフィール

1977年 日本大学 大学院 理工学研究科 機械工学専攻 博士課程修了(工学博士)
1994年 同教授
1989年 オランダデルフト工科大学客員研究員
2004年 スウェーデン国立道路研究所客員研究員
2010年 日本大学自動車工学リサーチセンター立ち上げおよび初代センター長
2014年 国立大学法人 名古屋大学 客員教授

17:10-17:20
(10分)
休憩および機材セッティング
17:20-18:00
(40分)
S-1 特別講演

"Virtual Prototyping"がもたらすシステムズエンジニアリングの実現

~様々な事例を通して実感する現状~

小林 祐範 氏

IPG Automotive株式会社

代表取締役社長

小林 祐範

概要

ADAS/AD(自動運転)の開発のみならず、パワートレインの電動化など、自動車開発では車両レベルでの検証が開発の全てのプロセスで必要となってきている。その中でもMBSE(モデルベースシステムズエンジニアリング)のアプローチが「現実」のものになってきた。本講演では様々な事例を通して現況を報告する。

プロフィール

完成車メーカ(商用車,乗用車2社)で制御系開発技術を学んだ後、ECU開発環境を提供するツールベンダでHILビジネスの構築を担当。その後、欧州大手エンジニアリング会社でMBD関連の取りまとめを担当した後、IPG Automotive株式会社設立に関与。欧州の技術を如何に日本流へ適応するかが任務である。

18:00-19:00
(60分)
K-1 基調講演

Hondaの“変わらない想い”と“新たな挑戦”

松本 宜之 氏

株式会社 本田技術研究所

代表取締役 社長執行役員

松本 宜之

概要

「すべての人の“生活の質を高める”」
これはHondaが創業以来、変わることなく持ち続けてきた想いである。
その実現のために、夢を原動力とし志高く新たな技術や独創的な商品造りへの
挑戦を続けてきた。

現在、世界は大きな変化の時代を迎えている。

その変化の中で、
より豊かな社会の実現と、人々の期待を超える価値を生み出していくために、
Hondaが挑む新たな挑戦を紹介する。

プロフィール

1981年に株式会社本田技術研究所に入社し、サスペンション設計に携わる。3代目「シビック」や4代目「アコード」などの開発に従事し、その後、初代「フィット」の開発責任者を務める。2006年に本田技研工業株式会社執行役員に就任し、2012年に同、常務執行役員に就任。2015年に同、取締役専務執行役員に就任し、2016年に株式会社本田技術研究所代表取締役社長社長執行役員を兼任。2017年6月より現職。

19:15-20:30
(75分)
R-1

情報交換会

参加費:4,000円

【C会場】で実施します。講演者とともに有意義な交流を行えます。どうぞご参加下さい。
※定員制により締切る場合がございます。

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