「第6回 自動車機能安全カンファレンス」自動運転に向けた機能安全・セキュリティ技術の最前線 -CASE時代の先端技術の応用や人材育成- 2018年12月6日(木)、7日(金)

タイムテーブル[12/7]

※プログラムは予告なく変更となる場合がありますので、ご了承ください。

10:00~10:10(10分)

オープニングリマークス 

谷川 浩氏

自動車機能安全カンファレンス
プログラム委員長

谷川 浩

(一般財団法人日本自動車研究所、ITS研究部部長)

10:10~11:00(50分)

K-2  基調講演 

自動運転技術の現状とこれから - Hondaの取り組み -

杉本 洋一氏

株式会社 本田技術研究所

四輪R&Dセンター 統合制御開発室

上席研究員

杉本 洋一

セッション概要

K-1 基調講演「自動運転技術の現状とこれから - Hondaの取り組み -」

Hondaは運転支援と自動運転のビジョンとして「事故に遭わない社会」「誰もがいつまでも自由に移動できるモビリティ」「移動が楽しくなる自由な時間と空間」の実現を目指しており、これによって「すべての人に 事故ゼロ と 自由な移動の喜び」を提供して行く。本講演では、このビジョンに向けた取り組みについて報告する

杉本 洋一氏 杉本 洋一
㈱本田技術研究所入社後、車体技術研究部門に配属され、ABS等のブレーキ制御技術の研究開発に従事、世界初の追突軽減ブレーキ(CMBS)の実用化に携わる。2012年 Honda R&D Americasに赴任、ITS領域の先行研究を担当。2015年 帰任の後、予防安全/運転支援/自動運転領域の技術を担当。

11:00~11:40(40分)

S-2  特別講演 

ITSにおけるサイバーサプライチェーンのセキュリティ・リスク

Kim Chang Kyu(キム チャンギュウ)氏

日本シノプシス合同会社

ソフトウェア インテグリティ グループ

Kim Chang Kyu(キム チャンギュウ)

セッション概要

S-2 特別講演「ITSにおけるサイバーサプライチェーンのセキュリティ・リスク」

今日、Auto-ISAC、SAE-ISOサイバーアシュアランス・ジョイントプロジェクト等、既 存の自動車開発におけるセキュリティの取り組みが全世界規模で始まっているが、自動運転や高度道路交通システムなどを見据えたこれからのソフトウェアとサイバーサプライチェーンのリスク緩和に向けた提言をしたいと思う。
※講演言語:日本語

Kim Chang Kyu(キム チャンギュウ)氏 Kim Chang Kyu(キム チャンギュウ)
Synopsysの極東事業開発ディレクターとして、自動車、テレコム等を含む重要インフラのサイバーセキュリティ・アシュアランスを主導し、各種サイバーセキュリティ認証の分野にも長年関わってきた。IoTを使ったサービス自動化、仮想化の分野でも常にセキュリティ視点の提言をしている。

11:40~12:40(60分)

昼食休憩および機材セッティング

時間

A会場

B会場

12:40~13:25(45分)

A3-1  招待講演  A会場

自動運転Level3 STPA適用事例紹介

岡田 学氏

日産自動車株式会社

電子アーキテクチャ開発部

電子信頼性評価グループ

岡田 学

セッション概要

A3-1 招待講演「自動運転Level3 STPA適用事例紹介」

法規・基準・標準・社会受容性が同時進行の自動運転システム(Level3)において、STAMP/STPAによる安全分析適用事例を紹介する。特徴は、①開発マネジメントモデルでの安全分析、②運転モデルでの安全分析とそのベリフィケーションである。本内容を基に、SAE paperへ働きかけている。

岡田 学氏 岡田 学
機能安全推進部署にて、電気自動車の機能安全アセスメントや社内基準・手法策定に従事。現在、ミスユースや性能限界起因の安全設計プロセス構築に向け、STAMP/STPA普及拡大に取り組んでいる。

B3-1  招待講演  B会場

モデルベースシステムズエンジニアリングMBSEのすゝめ

西村 秀和 氏

慶應義塾大学大学院

システムデザイン・マネジメント研究科
教授 工学博士

西村 秀和

セッション概要

B3-1 招待講演「モデルベースシステムズエンジニアリングMBSEのすゝめ」

自動運転システムの機能安全を考える上で,アーキテクチャを定義することは極めて重要である.様々な専門分野の異なるエンジニア間でこのアーキテクチャを共有するためにシステムモデルによる記述が有効となる.この講演では,SysMLを用いた記述により,コンテキストレベルからシステム内部まで段階的に詳細化することの重要性について述べる.

西村 秀和 西村 秀和
1990年4月より千葉大学助手、1995年より同助教授。2007年2月~3月バージニア大学訪問准教授。2007年4月より慶應義塾大学教授。著書に『MATLABによる制御理論の基礎』(共著)の他、翻訳書『システムズモデリング言語 SysML』、『デザイン・ストラクチャー・マトリクス DSM』がある。日本機械学会フェロー

13:25~13:45(20分)

A3-2  企業講演  A会場

AgileとAutomotive SPICEの融合の可能性

安倍 秀二氏

エーアンドエスコンサルティング

代表

安倍 秀二

仮屋 義明氏

イーソルトリニティ株式会社

営業部

部長

仮屋 義明

セッション概要

A3-2 招待講演「AgileとAutomotive SPICEの融合の可能性」

アジャイルとAutomotive SPICEを融合させる事により“実現の為の要求を具現化し、その証拠を客観的に示せる”ソフトウェア開発を効率的に実現する方法をわかり易く紹介する。

安倍 秀二 安倍 秀二
1982年に松下電器産業株式会社に入社後は、20年間は製品開発、その後、全社及び車載部門のプロセス改善に従事。2009年から機能安全に着目し、全社の機能安全の開発の仕組みを整備。定年退職後、機能安全、Automotive SPICE、システムエンジニアリングをベースとしたコンサルティングを開始。

仮屋 義明氏 仮屋 義明
1991年に株式会社DTSインサイト(旧横河ディジタルコンピュータ株式会社)に入社し、情報系システム構築業務に従事
2000年以降は組込みソフトウェアツールの製造販売業務を担当し、情報家電や自動車関連ソフトウェア開発支援活動を実施
2018年5月にイーソルトリニティに入社し自動車関連企業向けのツール販売、支援業務に従事

B3-2  企業講演  B会場

Agilityの高い高品質/高速高効率開発のための短期繰り返し作業での目的設定/レビュー/合意/共有のエンジニアリング化への取り組み

鈴村 延保

一般社団法人 ディペンダビリティ技術推進協会

自動車応用部会

技術顧問

鈴村 延保

セッション概要

B3-2 企業講演「Agilityの高い高品質/高速高効率開発のための短期繰り返し作業での目的設定/レビュー/合意/共有のエンジニアリング化への取り組み」

表記目的を含んだIEC62853 Open System Dependabilityの規格化活動が日本から提案され、本年6月 国際A分類規格として合意発行された。例えば自動走行制御のように複雑な制御システムで走行対象の道路も工事で刻刻変化するようなシステムは、Open System と同様な課題があると言われる。IEC62853が意図する内容は、昨今のアジャイル/SPRINTのエンジニアリングにも通ずる合意のプロセスを具体化している。DEOS協会/自動車応用部会は勉強会/WG活動で、デザインレビューの課題整理やIEC62853と自動車関連規格との関係確認、自動走行の社会受容性の動向調査などを行っている。概要と取り組みを紹介する。

鈴村 延保 鈴村 延保
1977年アイシン精機(株)入社、自動変速機/ABSなど制御コンピユータの量産化に永く従事の後2014年ソフトウェア開発専門のアイシン・コムクルーズ(株)に移り、現在はDEOS協会/自動車応用部会 技術顧問/(株)Symphonies 技術顧問他。2008年より2013年まで機能安全ISO26262規格審議委員、その後JARI機能安全共同研究コンソに参加。2015年より”Agilityの高い高品質/高速高効率開発“を課題と捉え、デペンダビリテイ関係者と協議を始め2017年4月DEOS協会/自動車応用部会を関係者と発足、現在に至る。

13:50~14:10(20分)

A3-3  企業講演  A会場

ISO 26262の第2版改訂に対応した半導体向け機能安全ソリューション

後藤 謙治氏

日本ケイデンス・デザイン・システムズ社

システム&ベリフィケーション テクノロジーセールスリード

ディレクター

後藤 謙治

セッション概要

A3-3 企業講演「ISO 26262の第2版改訂に対応した半導体向け機能安全ソリューション」

ISO 26262の第2版の改訂では、半導体に関する機能安全項目がPart11として大きく追加されています。自動運転に対応する高ASILの製品開発には、故障注入検証等の厳密な定量的解析が必須となりますが、このセッションではそれらの開発プロセスを自動化するソリューションをご紹介いたします。

後藤 謙治氏 後藤 謙治
"総合電機メーカーにてLSI開発やEDA開発に従事、その後、日本ケイデンス。機能検証や機能安全を中心に担当。
TUV SUD認定 ISO 26262機能安全エンジニア、技術士(情報工学)、Project Management Professional

B3-3  企業講演  B会場

調整中

14:10~14:50(40分)

休憩および機材セッティング

14:50~15:35(45分)

A4-1  招待講演  A会場

いよいよ本格稼動 自動運転のセーフティ、セキュリティ 法規認証とは?

川名 茂之氏

一般社団法人日本自動車工業会

エレクトロニクス部会 電子安全性分科会

分科会長

川名 茂之

セッション概要

A4-1 招待講演「いよいよ本格稼動 自動運転のセーフティ、セキュリティ 法規認証とは?」

国連WP29傘下のTFでは、セーフティ、セキュリティについての法制化が進んでいる。2020年オリパラに向けて、国も安全性の確保の検討に入っている。来るべき自動運転車の時代に備え、業界として国際標準を活用しつつ、各社が何をすべきか?のきっかけとなるような最新動向を紹介する

川名 茂之氏 川名 茂之
自工会電子安全性分科会長として、車載電気電子システムの安全設計基盤技術の業界活動に従事。同時に自技会機能安全分科会幹事、ISO/TC22/SC32/WG8の国際標準のエキスパート、名古屋大学非常勤講師。トヨタ自動車(株)。

B4-1  招待講演  B会場

自動車セキュリティを取り巻く状況とJARIの取組み

大庭 敦

一般財団法人日本自動車研究所

ITS研究部

主席研究員

大庭 敦

セッション概要

B4-1 招待講演「自動車セキュリティを取り巻く状況とJARIの取組み」

自動車セキュリティを取り巻く状況では他業界の動きも注視する必要がある。また、自動車セキュリティの評価をどのように行うかも重要な課題である。JARIでは国プロにおいて、こうした状況の整理や、評価手法等の検討を進めており、こうした取り組みや評価結果について紹介する。

大庭 敦氏 大庭 敦
半導体ベンダーにおいて、各種メモリの設計開発、FLASHメモリのマーケティング活動を担当。経営企画、事業計画に従事した後、2014年末にJARIに移り、セキュリティを担当、現在に至る。

15:35~15:55(20分)

A4-2  企業講演  A会場

アーキテクチャモデルを活用した機能安全コンセプト決定,およびソフトウェア開発の効率化

岩倉 淳氏

株式会社IDAJ

解析技術2部

リーダー

岩倉 淳

セッション概要

A4-2 企業講演「アーキテクチャモデルを活用した機能安全コンセプト決定,およびソフトウェア開発の効率化」

近年,SysMLを用いた設計が行われている.SysMLを用いた場合,他工程へのモデル情報の受け渡しが,設計情報の一貫性保持,および効率的な開発のポイントとなる.本講演では,SysMLを用いたシステム設計結果のアーキテクチャモデルを安全性分析やソフトウェア/ハードウェア開発へつなげる手法や利点について紹介する

岩倉 淳氏 岩倉 淳
2007年シーディー・アダプコ・ジャパン(現IDAJ)に入社。1Dシミュレーションツールを中心にCAEソリューションの提供に従事.2010年より機能安全認証に特化したモデルベール開発ソリューションの提供、導入支援、技術サポートに従事.

B4-2  企業講演  B会場

車載ネットワーク機能安全 Secure GW活用事例(仮)

金銅 恒氏

株式会社メガチップス

ASSP事業本部高速有線通信事業部

事業部長

金銅 恒

セッション概要

B4-2 企業講演「車載ネットワーク機能安全 Secure GW活用事例(仮)」

今後の車載ネットワークにおけるセキュリティ対策を含む機能安全性に関する問題と、それらの対応に関してSecure Gateway国プロ環境の活用事例を示す。また、対応に関してハードウェア面、特にMixed Signalレベルでの対策に関して考察する。

金銅 恒氏 金銅 恒
1987年3月、京都大学工学部電気工学科(修士)卒業
同4月 川崎製鉄㈱ (現JFE) LSI事業推進部入社 (その後、川崎マイクロエレクトロニクスとして子会社化)。主としてASIC関連開発に従事
2013年7月、㈱メガチップスとの経営統合。引き続きASIC関係の製品開発を行い、2014年から主として車載関係の製品開発、環境立ち上げに従事、現在に至る。

16:00~16:20(20分)

A4-3  企業講演  A会場

改めて考えるカバレッジとトレーサビリティ~忙しすぎるソフトウェアテストから抜け出すために~

小泉 友昂氏

ハートランド・データ株式会社

ソリューション事業部 ソリューション開発課 機能安全グループ

テクニカルエバンジェリスト

小泉 友昂

セッション概要

A4-3 企業講演「改めて考えるカバレッジとトレーサビリティ~忙しすぎるソフトウェアテストから抜け出すために~

機能安全対応に伴い、ソフトウェア開発現場では様々な課題に直面している。規格で要求されているカバレッジ計測について振り返り、効率よくカバレッジ計測するためのポイントを、動的テストツールDT10AEの適用とトレーサビリティの側面から解説する。

小泉 友昂氏 小泉 友昂
ハートランド・データに入社後、組込みソフトウェアの開発業務に従事。多くの開発案件で、プロジェクトマネージャーとしてチームを牽引。現在は、機能安全グループのテクニカルエバンジェリストとして、プロジェクト適用サービスDiETの推進を行いながら、開発現場目線でのテスト効率化の伝道に努めている。

B4-3  企業講演  B会場

ISO26262 2nd Editionに対する自動車サイバーセキュリティへの取り組みについて

川崎 寿之氏

SGSジャパン株式会社

コンシューマー&リテールサービス 製品安全部

機能安全 プロジェクトエンジニア

川崎 寿之

セッション概要

B4-3 企業講演「ISO26262 2nd Editionに対する自動車サイバーセキュリティへの取り組みについて」

サイバーセキュリティは自動車業界にとって、重要技術でありながら新たな技術であり、ISO26262 2nd Edition Part2 Annex Eで機能安全とサイバーセキュリティの相互作用に関するガイダンスが示されたが、詳細は外部文献参照となっており適用方法が不明確である。本セッションでは、機能安全とサイバーセキュリティの動向を示すとともに、外部文献を活用した2nd Edition適用に関する検討事例を紹介する。

川崎 寿之氏 川崎 寿之
1989年電機メーカに入社。品質・セキュリティマネジメントの構築・運用を担当後、品質・セキュリティ・機能安全等のコンサルティング業務に従事。現在は、機能安全および自動車サイバーセキュリティ対応に対する技術サポート及びトレーニングを行っている。

16:20~16:30(10分)

休憩および機材セッティング

16:30~18:00(90分)

SP-1  特別招待講演  A会場

日本を取り巻くサイバー攻撃の動向と事例 その対策のために

伊東 寛氏

ファイア・アイ株式会社

最高技術責任者 工学博士

伊東 寛

セッション概要

SP-1 特別招待講演「日本を取り巻くサイバー攻撃の動向と事例 その対策のために」

最近、個人情報漏洩事件を始め、サイバー犯罪に関する報道が見聞されることが多くなったが、サイバー犯罪の主流は必ずしも個人情報漏洩だけではない。むしろ、知的財産狙いや金銭目的のサイバー攻撃が多発している。さらに、今後は、IoTや社会インフラへの攻撃も懸念される。講演では、今、日本を取り巻くサイバー攻撃の動向を示し、その対策として何を考えれば良いかのヒントをお話しします。

伊東 寛氏 伊東 寛
慶応義塾大学大学院修士課程修了後、陸上自衛隊入隊。技術、情報及びシステム系の指揮官・幕僚等を歴任。陸自初のサイバー戦部隊であるシステム防護隊の初代隊長を務めた。2007年に退官後、株式会社シマンテック総合研究所、株式会社ラックなど民間のセキュリティ企業で勤務。2016年5月、経済産業省大臣官房サイバーセキュリティ・情報化審議官に着任。2018年5月に経産省を退官し7月より現職。
サイバー戦争の第一人者として、公官庁、大学、企業及び各種イベントやセミナーなどでの講演ならびに新聞・雑誌などへの寄稿、テレビやラジオへの出演など多様な活動を行なっている。また、主な著作として『「第5の戦場」サイバー戦の脅威』(祥伝社)、『サイバー・インテリジェンス』(祥伝社)、『サイバー戦争論』(原書房)等がある。

B会場

サテライト会場(A会場の内容を中継して、プロジェクタで投影致します。)