第5回 自動車機能安全カンファレンス ─自動運転に向けた機能安全・セキュリティ技術の最前線─ 2017年12月5日(火)、6日(水)

本イベントは終了しました。
ご来場誠にありがとうございました。

タイムテーブル[12/5]

※プログラムは予告なく変更となる場合がありますので、ご了承ください。

10:00~10:10(10分)

オープニングリマークス 

谷川 浩氏

自動車機能安全カンファレンス
プログラム委員長

谷川 浩

(一般財団法人日本自動車研究所、ITS研究部部長)

10:10~11:00(50分)

K-1  基調講演 

トヨタの先進安全・自動運転技術開発への取組み

鯉渕 健氏

トヨタ自動車株式会社

先進技術開発カンパニー 先進安全先行開発部

常務理事

鯉渕 健

概要、講師プロフィール

セッション概要

K-1 基調講演「トヨタの先進安全・自動運転技術開発への取組み」

近年、センサ性能や知能化技術等の進歩によりますます自動運転が注目されている。本講演では、自動運転の現状について、必要となる機能安全対応にも触れながら概説し、トヨタが考える自動運転の実現に向けた知能化技術等の活用の取組みについて述べ、さらに今後の課題について紹介する。

鯉渕 健 鯉渕 健
1993年4月 トヨタ自動車に入社。ブレーキ制御を用いた車両安定化制御や、さらにステア制御等を統合した車両運動統合制御の開発を経て、2006年からはエンジン、トランスミッションを統合制御する駆動力デマンド制御等の開発。2009年からはアイドリングストップや充電制御等の省燃費制御システムの開発を担当。2014年より自動運転技術開発、2016年より先進安全技術も担当し、現在に至る。

11:00~11:40(40分)

S-1  特別講演 

パラダイムロストな自動運転時代の安全論証方向性を考える:SCDL 2.0 UNVEILED!

山下 修平氏

DNV GL ビジネス・アシュアランス・ジャパン株式会社

機能安全部

プリンシパルエキスパート/シニアディレクター

山下 修平

概要、講師プロフィール

セッション概要

S-1 特別講演「パラダイムロストな自動運転時代の安全論証方向性を考える:SCDL 2.0 UNVEILED!」

多様なパラダイムが交錯する自動運転時代の安全性議論を欧州の動向などを交えて紐解く。この中で技術論の軸足としてさらに重要さを増すISO 26262が提供する安全コンセプトの考え方を点検する。さらに安全コンセプト記法研究会SCN-SGが視野におく安全論証の道具立てとしてのシステム記述言語の方向性を紹介する。

山下 修平 山下 修平
1983年日産自動車に入社、30年にわたりエンジン電子制御システムの開発などに従事した。この間2005年より自動車技術会機能安全分科会長に就任しISO 26262策定活動に参画、国内の関連活動を主導した。2013年より欧州系認証機関に移り自動車業界における当該規格対応の広範囲の相談に応じた。2014年4月より現職。

時間

A会場

B会場

12:40~13:25(45分)

A1-1  招待講演  A会場

システムズエンジニアリング開発におけるSTAMP/STPAの実践的な取り組み

佐野 怜氏

日産自動車株式会社

パワートレイン技術開発本部 パワートレイン開発部
パワートレイン組織・人財戦略企画グループ

佐野 怜

概要、講師プロフィール

セッション概要

A1-1 招待講演「システムズエンジニアリング開発におけるSTAMP/STPAの実践的な取り組み」

自動車のシステムは年々複雑且つ高度に連携してきており、システムのアクシデントの原因を網羅的に抽出する事が困難である。STAMP/STPAは要素間の相互関係に着目且つガイドワード化しており、検討粒度のコントロールにより、効率的に対応出来る。今回はSTAMP/STPAの実践的な取り組みについて報告する。

佐野 怜 佐野 怜
ECUのハード・ソフト設計、エンジン適合、エンジンシステム設計を経て、経験してきた開発プロセス課題の改革を実施。Model Based Systems Engineeringや安全設計手法STAMP/STPAをテイラードしながら、教育も含め開発プロセスへ適用してきた。

B1-1  招待講演  B会場

アナリストが占う自動車産業の未来

渡邉 洋治氏

SMBC日興証券株式会社

株式調査部

シニアアナリスト

渡邉 洋治

概要、講師プロフィール

セッション概要

B1-1 招待講演「アナリストが占う自動車産業の未来」

環境規制の強化によるxEVの普及拡大、ADAS等の安全装備の標準搭載化により、自動車電装化は急速に進展している。今後はOTAの導入を皮切りにより通信機能も標準装備となり、コネクティッドカーも当たり前の時代がやってくる。
自動車IoTの代表格である電装化やコネクティッドが当たり前になったときに、どのような変化が予想されるのか?スマートフォンの登場がテクノロジー業界にもたらした変化と比較しながら、自動車業界が直面する激変をアナリストの視点から予想する。

渡邉 洋治 渡邉 洋治
1998年JPモルガンインベストメントマネジメントに入社。以降、UBSグローバルアセットマネジメント在籍を通じ11年間のバイサイドアナリストを経験。うち7年間をテクノロジーセクターの分析に従事し、電子材料から最終製品まで幅広い分野のリサーチを経験。2010年より現職。

13:25~13:45(20分)

A1-2  企業講演  A会場

機能安全のためのソフトウェアテストの課題とテスト効率化手法
~見えない品質を作るために、いかにテスト効率を上げるか~

小泉 友昂氏

ハートランド・データ株式会社

ソリューション事業部 ソリューション開発課 機能安全グループ

テクニカルエバンジェリスト

小泉 友昂

概要、講師プロフィール

セッション概要

A1-2 企業講演「機能安全のためのソフトウェアテストの課題とテスト効率化手法 ~見えない品質を作るために、いかにテスト効率を上げるか~」

機能安全対応に伴い、ソフトウェア開発現場では様々な課題に直面している。そもそも、規格で要求されているカバレッジ計測はどうして大変なのか。にも関わらず大切な理由は何なのか?これらの課題を解決するために、実際のソフトウェア開発現場から、ハートランド・データが考える具体的なテスト効率化手法をご紹介する。

小泉 友昂 小泉 友昂
ハートランド・データに入社後、組込みソフトウェアの開発業務に従事。多くの開発案件で、プロジェクトマネージャーとしてチームを牽引。現在は、機能安全グループのテクニカルエバンジェリストとして、プロジェクト適用サービスDiETの推進を行いながら、開発現場目線での認証取得とテスト効率化の伝道に努めている。

B1-2  企業講演  B会場

自動運転をめぐる欧州のセキュリティ評価手法の一例

眞榮平 修氏

株式会社ウェーブフロント

情報数理ソリューション開発部

シニア上級コンサルタント

眞榮平 修

概要、講師プロフィール

セッション概要

B1-2 企業講演「自動運転をめぐる欧州のセキュリティ評価手法の一例」

安全要求に対する評価としてISO 26262機能安全プロセスが存在するが、昨今の自動運転への関心の高まりと共に車載システムの複雑化が予想され、安全に対する要求のみならずセキュリティの評価も必要となってきている。欧州では既にセキュリティ評価も安全評価と平行して実施されている。セキュリティの評価を実施する手法としてアタックツリーが存在するが、アタックツリーの「目的は何」、「インプットは何」、「アウトプットは何」、「手法はどうなっている」を紹介する。

眞榮平 修 眞榮平 修
1990年株式会社ウェーブフロントに入社以来保全システムの開発、保全管理に関するコンサルタントを担当。2009年よりISO 26262機能安全、鉄道RAMS、原子力PSA(PRA)における安全性・信頼性評価手法に関する支援や各種プラント、機器に関する故障分析や信頼性評価の実施及び保全への反映等の支援を担当。

13:50~14:10(20分)

A1-3  企業講演  A会場

モデルベースシステムズエンジニアリングの機能安全適用事例

橋本 岳男氏

株式会社 日立産業制御ソリューションズ

組込みエンジニアリング事業部 制御システム本部

主任技師

橋本 岳男

概要、講師プロフィール

セッション概要

A1-3 企業講演「モデルベースシステムズエンジニアリングの機能安全適用事例」

電動化とコネクテッド技術の進化により、自動車の自動運転システム実現が近づいている。これらのシステムは規模増大のみならず、求められる安全の要求レベルがプログラミング能力や開発プロセスの整備だけでは成し得ないものとなる。その解決手法として、機能安全設計にシステム全体を捉え段階的に詳細化可能なMBSE(Model-Based Systems Engineering)を導入する機会を得たので、その効果と課題について紹介する。

橋本 岳男 橋本 岳男
3G無線通信システムの開発に従事後、車載ネットワークやパワートレイン等の自動車制御システム開発に参画。現在は、自動車メーカ/サプライヤ様向けにMBSEの実践的導入を推進。INCOSE会員。

B1-3  企業講演  B会場

CGによる自動運転の安全検証

尾小山 良哉氏

バーテックス株式会社

代表取締役

尾小山 良哉

概要、講師プロフィール

セッション概要

B1-3 企業講演「CGによる自動運転の安全検証」

自動運転の安心・安全を担保するため、自動車の運転や道路状況、潜在する危険の顕在化、交通状況などの膨大な実走行データを全て実写で撮るのは不可能である。実走行データをバーチャル環境にすることで、道路環境の変化要因を複数組み合わせ、実走行では困難な網羅的テストやシナリオをバーチャル環境で可能となる。

尾小山 良哉 尾小山 良哉
CG制作のプロデューサーであり、リアルタイムレンダリング技術の第一人者

14:10~14:50(40分)

休憩および機材セッティング

14:50~15:35(45分)

A2-1  招待講演  A会場

自動運転システムの安全設計技術
~経産省受託事業での取組み紹介~

中村 英夫氏

一般財団法人 日本自動車研究所

ITS研究部

主管、主席研究員

中村 英夫

概要、講師プロフィール

セッション概要

A2-1 招待講演「自動運転システムの安全設計技術 ~経産省受託事業での取組み紹介~」

将来の自動運転システム(レベル3以上)は、周辺監視義務を含む運転主権を、少なくとも通常時はシステムが有する。従って、システムが備えるべき性能と責任は格段に高まるため、緊急時(故障、性能限界など)でも、安全性を確実に担保できる安全設計技術が必須である。実用化を促進するためには、基本的な考え方を共有する必要がある。平成26年度より産学連携で取組んでいる経産省事業の概要を紹介する。

中村 英夫 中村 英夫
1961年、東京生まれ。1987年、日産自動車(株)に入社。エンジン、電動車用モータ、Li-ion電池などの制御技術高度化と商品力向上に尽力した。2014年から一般財団法人 日本自動車研究所に在籍して、自動運転に関する国家プロジェクトに係る。特に、安全性やセンシングに係る受託事業を産学連携のまとめ役として担当する。

B2-1  招待講演  B会場

くるまの情報セキュリティ対策-標準化動向とJASPARの取組み

橋本 寛氏

一般社団法人JASPAR

運営委員長 兼 情報セキュリティ技術WG主査

橋本 寛

(株式会社本田技術研究所)

概要、講師プロフィール

セッション概要

B2-1 招待講演「くるまの情報セキュリティ対策-標準化動向とJASPARの取組み」

自動運転、コネクティビティなどの新たなサービスの実現に向けて不可欠の技術となっているサイバーセキュリティ。くるまのサイバーセキュリティの標準化動向やハッキングの動向、JASPARのサイバーセキュリティの取組みを紹介する。

橋本 寛 橋本 寛
本田技研入社以来、エンジンの電子制御システムの研究、開発を担当。その後ネットワークプロトコル、ECUのソフトウェアプラットフォームの研究、開発等に従事。2012年よりJASPAR情報セキュリティ活動を推進。2015年6月からJASPAR情報セキュリティ技術WG主査。

15:35~15:55(20分)

A2-2  企業講演  A会場

スーパーマンでなくても「説明できる安全分析・故障率解析」への取組み(仮)

宮本 秀徳氏

株式会社構造計画研究所

製造企画マーケティング部 品質・安全デザイン室

室長

宮本 秀徳

概要、講師プロフィール

セッション概要

A2-2 企業講演「スーパーマンでなくても「説明できる安全分析・故障率解析」への取組み(仮)」

車載システムの複雑化に伴い、安全分析も個人に頼らない組織的な対応が必要となる。本講演では、SCDL連携による安全要求の展開、形式検証による要求や振舞の欠陥検出、HW故障分析の安全目標侵害フォールトツリー生成など包含する安全分析テンプレートを紹介し、属人性の低減、正確性および作業効率の向上について提案する。

宮本 秀徳 宮本 秀徳
1990年 構造計画研究所 入社。ソフトウェア開発/管理に従事。定量的品質保証にも携わる。2009年より、リスク/信頼性分析ソフトウェアの販売/コンサルティングを担当。特にISO 26262HW故障率分析では数十社の顧客の運用ニーズを基とした分析テンプレートを開発。分析ノウハウの形式知化とその効率化にも取り組む。

B2-2  企業講演  B会場

グローバル競争時代を見据えた中国企業における機能安全への取組み

上原 翔氏

富士通株式会社

第一産業システム事業本部

ISO 26262 Assessor

上原 翔

概要、講師プロフィール

セッション概要

B2-2 企業講演「グローバル競争時代を見据えた中国企業における機能安全への取組み」

中国では、10月にISO26262が中国国家推奨規格GB/T34590として制定された。車載制御開発を得意とする南京富士通でも、8月に機能安全プロセス認証を取得するなど、各企業の規格対応が加速している。自らが南京富士通および各中国企業・中国政府機関をサポートしてきた経験から、現地での取り組み事例、課題等を紹介する。

上原 翔 上原 翔
富士通株式会社に入社以来、自動車完成車メーカー様向けの業務システムの企画・開発・保守サポートに従事。2011年に、ISO 26262対応を支援する「技術支援サービス」を立上げ。また、同規格対応の支援ツール「PLEMIA SQ-Tracer」の適用支援を行っている。2015年より中国でのISO 26262対応支援を、富士通の現地拠点と協力して推進している。

16:00~16:20(20分)

A2-3  企業講演  A会場

多面的影響分析と各種計画書への関連付けについて

松尾 健彦氏

SGSジャパン株式会社

コンシューマー&リテールサービス 製品安全部

機能安全 プロジェクトエンジニア

松尾 健彦

概要、講師プロフィール

セッション概要

A2-3 企業講演「多面的影響分析と各種計画書への関連付けについて」

影響分析を「どこまで」実施するか、単純に影響「ある/なし」で基準を設けることは難しい。そこで、「いつ(プロジェクトのどのタイミングで)」、「何に対して」、「どう」分析するか、各種計画書の中に影響分析結果を反映することを想定した運用手法を紹介する。

松尾 健彦 松尾 健彦
2008年電機メーカに入社し、車載用半導体の製品開発に従事。Safety managerとして電動パワーステアリング、ブレーキシステムなど、機能安全が要求されるアプリケーションの製品開発を担当。開発経験を活かし、現在は車載サプライヤを中心に、機能安全規格対応のための技術サポートを行っている。

B2-3  企業講演  B会場

ISO 26262対応に関わるエンジニアリング負荷を“積極的”に減らすためには

石井 通義氏

アンシス・ジャパン株式会社

システムソリューション部

システムエンジニアリング製品担当 シニアアカウントマネージャ

石井 通義

概要、講師プロフィール

セッション概要

B2-3 企業講演「ISO 26262対応に関わるエンジニアリング負荷を“積極的”に減らすためには」

国際的な競争が厳しさを増す一方の自動車機器の開発では「複雑かつ高品質のシステムを機能安全規格ISO 26262の要件を満たしながら短期間で開発する」という、実現が難しい課題が課せられている。これらの相反する課題に対処するために必要な考えは何か、そしてそれらの課題を属人的に解決するのではなく、自動化によってエンジニアの負荷を減らすことができるANSYSのソリューション群について解説する。

石井 通義 石井 通義
組込み業界で20年以上コンパイラやRTOSなどの開発支援製品やプロジェクト&ポートフォリオ管理製品などの販売やマーケティング、立ち上げ活動を経験し、組込み開発について広範な知識と経験を持つ。現在アンシス・ジャパンにてシステムビジネスを担当し、各種機能安全規格に対応したソフト開発を支援するMBD製品や安全性/信頼性分析製品、システムシミュレーション製品の提案活動を行っている。

時間

ホワイエ

16:30~18:00(90分)

R-1  情報交換会  ホワイエ

参加費:3000円(税込)

参加費は当日懇親会会場にて領収証とお引き換えにお預かりいたします。
お支払いは現金のみ、釣銭のないようご準備をお願いいたしします。