IoTセキュリティフォーラム2015~すべてのモノがつながる時代の安心・安全を考える~|2015年9月30日(水)御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンター

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タイムテーブル

09:15~09:30
OPオープニングリマークス
横浜国立大学 大学院環境情報研究院/先端科学高等研究院 教授 松本 勉
横浜国立大学
大学院環境情報研究院/先端科学高等研究院
教授
松本 勉
09:30~10:10
K-1オープニング基調講演
我が国のサイバーセキュリティ戦略について
内閣官房 内閣サイバーセキュリティセンター 参事官 三角 育生
内閣官房
内閣サイバーセキュリティセンター
参事官
三角 育生
講演概要

新たな「サイバーセキュリティ戦略」等、我が国のサイバーセキュリティに関する各種取組を説明する。

講師プロフィール

昭和62年通商産業省(現・経済産業省)入省、平成19年経済産業省情報セキュリティ政策室長、平成24年から内閣情報セキュリテイセンター(平成27年1月より内閣サイバーセキュリティセンターに改組)現職

10:15~10:55
S-1特別協賛講演
IoT時代のセキュリティモデル「Adaptive Trust」
アルバネットワークス株式会社 技術統括部 技術統括部長 佐藤 重雄
アルバネットワークス株式会社
技術統括部
技術統括部長
佐藤 重雄
講演概要

企業内にモバイルデバイスが普及しIoTが声高に叫ばれる現在、従来の境界セキュリティに基づいたネットワークデザインは限界を迎え、情報システム部門は新たなネットワークセキュリティモデルを模索しています。アルバネットワークスはセキュアモビリティの第一人者として増え続けるモバイルデバイスに対応する新しいセキュリティモデル「Adaptive Trust」を提唱しています。本セッションではこのAdaptive Trustモデルを中心にこれからのネットワークとセキュリティのあり方について解説します。

講師プロフィール

1986年、株式会社リクルート入社後スーパーコンピュータ、メインフレームの利用技術・運用技術を習得。その後シスコ、F5、マカフィー、VCEでSE及びプロフェッショナルサービスの責任者を歴任し現在に至る。

11:00~11:40
S-2特別講演
IoTセキュリティの全体像とその整理
独立行政法人 情報処理推進機構 技術本部 セキュリティセンター 情報セキュリティ技術ラボラトリー 主任 中野 学
独立行政法人 情報処理推進機構
技術本部 セキュリティセンター 情報セキュリティ技術ラボラトリー
主任
中野 学
講演概要

IoTに含まれるシステムやデバイスは様々なものがあり、それらを利用した様々なサービスが検討されている。一般にセキュリティ対策や要件は、保護すべき情報・機能によって変化するため、IoTセキュリティを検討するうえではその全体像の整理が必要となる。本セッションでは、IoTセキュリティの整理手法について考察する。

講師プロフィール

2006年 横浜国立大学環境情報学府博士課程後期了。博士(情報学)。同年に独立行政法人情報処理推進機構(IPA)へ入社。入社時から、情報家電や自動車、医療機器等の組込み機器や、制御システム、バイオメトリクス等のセキュリティ課題に関する調査に携わるとともに、その成果の普及活動に従事。

12:50~13:30
A-1
繋がるクルマ ITSにおけるセキュリティの運用管理について
一般財団法人 ITSサービス高度化機構 常務理事 若宮 正洋
一般財団法人 ITSサービス高度化機構
常務理事
若宮 正洋
講演概要

V2X(Vehicle to X)時代、車との通信におけるセキュリティ技術の重要性とともに、セキュリティを支える運用管理のしくみも重要である。実績のあるETCや運転支援等へのサービス拡大を進めるETC2.0等の紹介を含め、移動する車と関わるITSにおけるセキュリティの運用管理についてお話します。

講師プロフィール

1982年三菱電機株式会社入社。主にETC等ITSや公共システムの企画・開発に従事。ITS情報通信システム推進会議にて運転支援システムに関する運用管理ガイドライン、同セキュリティガイドライン策定を推進。2014年6月から現職。ETC、ETC2.0関連のセキュリティ等運用管理に従事。

B-1
IoTサービスにおけるプライバシーとトラスト
セコム株式会社 IS研究所 コミュニケーションプラットフォームディビジョン マネージャ 松本 泰
セコム株式会社
IS研究所
コミュニケーションプラットフォームディビジョン マネージャ
松本 泰
講演概要

ビジネスとしてのIoTサービスを実現する上でプライバシーとトラストに関して多くの課題があります。プライバシーに関しては、国内における個人情報保護法の改正や世界におけるプライバシー関係の制度の動向の理解が欠かせません。トラストに関しては、IoTデバイス等に組み込まれる暗号鍵とクレデンシャル等により形成させるトラストモデルとビジネスモデルとの関連性の理解が欠かせません。

本セッションではIoTサービスのプライバシーとトラストに焦点を当て、これらの課題とそのあり方について説明します。

講師プロフィール

ビデオテックス、パソコン通信、各種インターネットサービス等の企画、設計、開発、運用等に従事後、1998年 サイバーセキュリティ事業の立ち上げに従事し、その後現在のIS研究所に所属。2007年 経済産業省商務情報政策局長表彰受賞。2014年内閣官房パーソナルデータに関する検討委員会・技術検討WG構成員。現在、NPO法人日本ネットワークセキュリティ協会 PKI相互運用技術WGリーダ、日本データセンター協会セキュリティWGリーダ等を努める。

13:30~14:10
A-2
IoTの現場で利用されるオープンソースの脆弱性とその対策
株式会社オージス総研 サービス事業本部 グローバルプロダクト部 リーダー 吉井 雅人
株式会社オージス総研
サービス事業本部 グローバルプロダクト部
リーダー
吉井 雅人
講演概要

IoT関連の製品やシステムを開発する際に、オープンソースソフトウェア(以下OSS)の利用はもはや避けることはできません。しかし、昨今OSSの脆弱性がIoT の機器にとって脅威となっているという報告がされています。

OSSの脆弱性を事前に検知・管理し、OSSを安全にかつ積極的に利用していく為に必要なソリューションをご紹介します。

講師プロフィール

総合電機メーカーを経て、2007年にオージス総研入社。

OSSの活用促進と適正利用を目的としたソリューションに従事。

現在、オープンソースライセンスコンサルタントの国内第一人者としてポリシー策定から診断まで幅広いコンサルテーションを実施(50社以上)。

寄稿:「今日から始めるOSSライセンス講座」 (Think IT) など

B-2
ATLAS脅威レベル解析システムによる IoTセキュリティの現状と対策
アーバーネットワークス株式会社 SEマネージャ 佐々木 崇
アーバーネットワークス株式会社
SEマネージャ
佐々木 崇
講演概要

IoTの拡がりに伴い、既にさまざまなサイバー攻撃が起こっています。アーバーネットワークスのセキュリティ専門チームASERTによるインターネットトラフィックの分析でわかる独自のデータから、その現状を示し、トラフィック分析と通信のブロックによる有効なソリューションをご紹介致します。

講師プロフィール

2000年からシスコシステムズにてPre-sales SEとして主にNTT東日本、東京電力を担当。2004年エラコヤネットワークスへ移籍し、DPIテクノロジーによるアプリケーション識別のソリューションを提案。2008年より現職。

14:25~15:05
A-3
CRYPTRECにおける最新の共通鍵暗号性能評価
東北大学 大学院情報科学研究科 准教授 本間 尚文
東北大学
大学院情報科学研究科
准教授
本間 尚文
講演概要

軽量暗号は、実装性能と安全性のトレードオフを勘案した上で従来の暗号技術に対して特定の性能指標で優位性(軽量性)を持つように設計された暗号であり、車載機器や医療機器などIoTにおけるさまざまな用途での利用が期待されている。本講演では、2015年にCRYPTRECがまとめた軽量暗号に関する技術調査結果を中心に、最新の共通鍵暗号の性能評価について紹介する。

講師プロフィール

2001年東北大学大学院情報科学研究科博士後期課程修了。2009年より同大学院准教授、現在に至る。主にハードウェアアルゴリズム、VLSI設計技術、ハードウェアセキュリティに関する研究に従事。2013 年IEEE EMC Best Symposium Paper Award、2014年IACR CHES Best Paper Awardなどを受賞。CRYPTREC暗号技術評価委員会委員および同軽量暗号WG主査.博士(情報科学)。

B-3
制御技術とIoTのセキュリティ連携について
技術研究組合制御システムセキュリティセンター 専務理事 CSSC認証ラボラトリー最高責任者 小林 偉昭
技術研究組合制御システムセキュリティセンター
専務理事
CSSC認証ラボラトリー最高責任者
小林 偉昭
講演概要

制御システムの特徴は、流量等を計測し、計測値を収集・分析し、制御するという一連の自動化を確実に、安全(セキュア)に、継続して実行することである。制御システムのセキュリティを確保するCSSC活動と制御機器・システムの評価認証を紹介し、制御技術とIoTのセキュリティ連携と、IoTのセキュリティ評価認証について考察する。

講師プロフィール

1972年日立製作所に入社、ネットワークとセキュリティの開発や事業企画に従事。2006年よりIPA情報セキュリティ技術ラボラトリーで脆弱性情報取扱い、組込機器・自動車・制御システムのセキュリティ調査・普及に従事。2013年「情報セキュリティ文化賞」受賞。2013年からCSSC専務理事として制御システムセキュリティの研究開発、評価認証等に従事。

15:05~15:45
A-4
あらゆるモノが攻撃を受けた時、あなたはどうしますか?
イクシアコミュニケーションズ株式会社 公共・エンタープライズ営業部 リージョナルセールスマネージャー 小関 能史
イクシアコミュニケーションズ株式会社
公共・エンタープライズ営業部
リージョナルセールスマネージャー
小関 能史
講演概要

「ネットワーク経由でのセキュリティ攻撃」に備える「訓練環境“サイバーレンジ”」について事例を交えながらサイバーレンジの概要を解説。また監視ネットワークを強化する上で不可欠となるパケットブローカーを用いた可視化インフラ、ファジングツールによるセキュリティ対策など、IoT時代に求められる対策をご紹介します。

講師プロフィール

公共・エンタープライズ担当のセールスマネージャを勤める。過去の情報系システムおよびネットワークシステム業界での経験を活かして、最新のセキュリティテスト/可視化ソリューションの提案に邁進。

B-4
本会場は、A-4会場のサテライト中継会場とさせていただきます。
16:00~16:40
A-5
IoE時代における自動車の情報セキュリティ
株式会社トヨタIT開発センター 研究部 シニアリサーチャー 小熊 寿
株式会社トヨタIT開発センター
研究部
シニアリサーチャー
小熊 寿
講演概要

自動車がIoEノードの1つとして機能する際には、自分自身がクリーンであることと、その状態を同業者以外からも確認可能であることが求められる。本セッションではセキュアな連携/通信技術を利用して、自動車の利用者をより豊かにする「つながるサービス」の提供に寄与する技術について紹介する。

講師プロフィール

2002年3月、電気通信大学大学院 電気通信研究科 情報工学専攻 博士後期課程修了及び博士(工学)の学位取得。

2007年11月、(株)トヨタIT開発センターに入社。入社以来、車載システム向けサイバーセキュリティに関する研究開発に従事し、現在に至る。

B-5
IoT機器の脆弱性対応を考える
~BBルータ脆弱性を悪用したサイバー攻撃対処事例から~
一般財団法人 日本データ通信協会 テレコム・アイザック推進会議 脆弱性保有ネットワークディバイス調査WG 主査 西部 喜康
一般財団法人 日本データ通信協会 テレコム・アイザック推進会議
脆弱性保有ネットワークディバイス調査WG
主査
西部 喜康
講演概要

2012年5月に公表されたBBルータの脆弱性は国内を対象とするサイバー犯罪集団に利用され、様々なサイバー攻撃に悪用された。本講演では本脆弱性とサイバー攻撃の因果関係を示し、ネットワーク機器の脆弱性が放置された場合の危険性を示唆すると共に、その対応の難しさについて論じる。また、そのから得られた今後のIoTディバイスのセキュリティの考え方について提言を行う。

講師プロフィール

平成元年、日本電信電話株式会社入社。平成10年より、同社にて、OCNサインアップ、OCNPCパック等を主管。平成23年より、一般財団法人 日本データ通信協会 テレコム・アイザック推進会議企画調整部にて、大手ISPを中心とした通信事業者のサイバーセキュリティに関する諸問題に取り組む。現在、NTTコミュニケーションズ セキュリティマネジメント室に勤務するとともにテレコム・アイザック推進会議ワーキンググループ活動にも参加。

16:40~17:20
A-6
IoT時代のセキュリティを実現する半導体IPとソフトウェア・ソリューション
日本シノプシス合同会社 営業本部 Security IP担当 プロダクト・ソリューション・セールス・マネージャ 和田 信
日本シノプシス合同会社
営業本部 Security IP担当
プロダクト・ソリューション・セールス・マネージャ
和田 信
講演概要

IoT環境では数え切れないほどの「インテリジェント機器」が互いにネット接続され、新たなサービスやアプリケーションを安全に提供していくためには、お互いのコンテンツ保護がますます重要になっていきます。それには、各種暗号化技術やコンテンツ保護標準対応、そして、あらゆるIoT機器のセキュリティを実現するスケーラビリティが必要になります。これらを実現する、シノプシスの半導体IPおよびソフトウェアによるIoTに向けた組込みセキュリティ・ソリューションをご紹介します。

講師プロフィール

Elliptic Technologies社にて日本市場担当。2015年7月より日本シノプシスでセキュリティIPを担当。それ以前は、30年以上にわたり、半導体IP、プロセッサ、組込みアプリケーション等のシリコンバレー・スタートアップ企業で技術、マーケティング、営業職に従事。

B-6
成功事例から見えるIoTビジネスの現在とセキュリティ対策の考え方
講演概要
  • 過去10年の導入実績から見えるIoTの潮流とは
  • ISP事業30年の実績に基づいたIoT時代のセキュリティ対策とは
ネットワーク、データセンター、サーバー、アプリケーションといった多岐にわたる対象を様々な脅威からどう防ぐか?
30年の実績の中で培ったセキュリティ対策の考え方とソリューションを提唱します。
株式会社NTTPCコミュニケーションズ マーケティング技術責任者 小原 英治
株式会社NTTPCコミュニケーションズ
マーケティング技術責任者
小原 英治
講師プロフィール

1988年、日本電信電話株式会社に入社。交換機のソフトウエア開発を担当。
1998年より、NTTPCにて新規事業・商品開発を牽引、2004年に経営企画部長。NTTコミュニケーションズを経て、2014年から現職。IoT統括責任者として、通信事業者ならではの英知を集約したIoTソリューションの開発・展開を牽引している。

株式会社NTTPCコミュニケーションズ セキュリティスペシャリスト 大久保 敦史
株式会社NTTPCコミュニケーションズ
セキュリティスペシャリスト
大久保 敦史
講師プロフィール

2005年、NTTPCコミュニケーションズ入社。入社以来、高度なセキュリティ対策が求められる大規模システムの構築から運用・保守までを行う大型プロジェクトを担当。 「ネットワークから端末まで扱えるエンジニア」としての経験を活かし、現在はセキュリティおよびクラウド分野におけるサービス開発を推進している。

17:20~18:00
K-2クロージング基調講演
ネットワーク観測からみるIoTの衝撃的現状とその打開策
横浜国立大学 大学院環境情報研究院/先端科学高等研究院 准教授 吉岡 克成
横浜国立大学
大学院環境情報研究院/先端科学高等研究院
准教授
吉岡 克成
講演概要

IPカメラ、ルータ、制御機器といったIoTデバイスのマルウェア感染が多数報告されている。本講演では、感染したIoTデバイスからの攻撃の観測、感染デバイスの判別、マルウェア本体の取得、分析を通じて、IoTの危機的現状を示し、これを打開する能動的な情報収集とリスク把握の構想について説明する。

講師プロフィール

2005年より(独)情報通信研究機構にてインシデント対策センターNICTERの研究開発に従事。2008年より横浜国立大学にてサイバーセキュリティ研究開発を開始。2009年文部科学大臣表彰。総務省「国際連携によるサイバー攻撃の予知即応技術の研究開発」他、プロジェクトに多数参画。博士(工学)。