2006年から2009年の僅か3年間で新種のウイルスは20種から240種の100倍以上、サイバー攻撃は2,100件から9,000件までの4倍以上に拡大するなど取り巻く脅威は、その深刻さを一層増しています。加えて、昨年6月、米国ゲイツ国防長官は、アジアで行われた安全保障会議で、米国はサイバー攻撃を真剣に懸念しており、これを戦争行為とみなして対処する用意があると述べるなど、国家的な大問題へも波及しつつあります。

事実、相い次ぐ企業・官公庁・教育機関からの被害報告は他人事ではなく、総ての事業活動にとって、まさしく<今、そこにある危機>そのものになってきています。

一方、情報セキュリティ対策は、社内情報伝達経路の不整備、曖昧な責任体制や対費用効果の不透明も重なり、被害の甚大性とは逆に、その施策は、大きく後れを取っているのが実情ではないでしょうか。

こうした諸問題を背景に、セキュリティシステムの構築・運用の手立てから、先端ソリューションの利用方法、国家的取り組みになったセキュリティ技術者の育成の現状まで、1日で情報セキュリティ対策が理解できる3部構成でセミナーを実施します。

先鋭化するセキュリティの脅威に対して、従来の認識を一変させ、有効な対策・施策を検討する1日を、ここにご提供致します。

オープニング講演 講演内容・講師プロフィール

情報漏洩・情報流出・ハッカーの攻撃によるシステムトラブルなど、一度、情報セキュリティに関する事件・事故が起きると、その被害は甚大なものとなります。しかし、日常では、このセキュリティ対策施策は、「売上に貢献しないもの」、「企業価値向上に直接には結びつかない」等々で、その価値が余り評価されていないのも実情ではないでしょうか。オープニングの基調講演では、こうした情報セキュリティ対策の現状を指摘するとともに、経営サイド等各層の重要性の理解・リスクの見える化の必要性など、企業・各種主事業における情報セキュリティ対策の基本ポリシーを提起致します。

川口修司 氏

三菱総合研究所 情報通信政策研究本部
クラウドセキュリティグループ主席研究員
川口修司  氏

1966年生まれ。90年東京工業大学総合理工学研究科修士課程修了。同年(株)三菱総合研究所入社。 03年-05年経済産業省に出向、情報セキュリティ政策の企画立案を担当。05年復帰。情報セキュリティ研究部セキュリティ政策チームリーダーを経て、現職。 05年-06年独立行政法人メディア教育開発センター特任教授 を兼任。専門は、情報通信メディアに関する技術・市場・政策。

クロージング講演 講演内容・講師プロフィール

情報セキュリティに関する危機や脅威の高まりの中、人材の払底への対処・人材の養成が喫緊の課題となっています。こうした状況への対応のひとつが、文部科学省の事業として平成19年にスタートした大学・産業界の連携による情報セキュリティ分野における世界最高水準の人材育成プログラム「IT Keys(IT secialist program to promote Key Engineers as securitY Specialists)」です。
情報セキュリティスキルの向上はもちろん、経済・経営・法律など広範囲な素養を備える「ホワイト・ハッカー」と言うべき人材育成を図るこのプログラムの狙い・概要・具体的カリキュラムなどについて、プロジェクトを担う責任者の一人が講演致します。

岡部寿男 氏

京都大学 学術情報メディアセンター
ネットワーク研究部門
教授 岡部寿男 氏

1988年京都大学大学院修士課程修了。京都大学助手、同助教授を経て、2002年より京都大学学術情報メディアセンター教授、現在に至る。同大学院情報学研究科知能情報学専攻兼担。
国立情報学研究所客員教授。博士(工学)。インターネットアーキテクチャ、ネットワークセキュリティ、並列・分散アルゴリズムなどに興味を持つ。

開催概要

テーマ 「認識の大転換を迫られる企業におけるセキュリティ対策(in 京都)」
   ~産学連携による1日で分かる最新セキュリティ事情~
日時 2012年7月25日(水)
13時30分~17時20分(受付開始 13時~)
会場 キャンパスプラザ京都 第1講義室
〒600-8216 京都市下京区西洞院通塩小路下るキャンパスプラザ京都
(ビックカメラ前、JR京都駅ビル駐車場西側)
TEL.(075)353-9111 FAX.(075)353-9121
http://www.consortium.or.jp/contents_detail.php?frmId=585
受講料 無料(事前登録制)
参加対象 経営者、経営管理の上層部層、経営企画部門、社内情報システム部門の方、または情報・ITセキュリティ対策部門に従事される方等
定員 200名
主催 株式会社インプレスビジネスメディア
特別協力 株式会社堀場製作所、株式会社アイネット
後援 トレンドマイクロ株式会社、株式会社インターネットイニシアティブ、チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ株式会社
協力 京都大学

主催

特別協力

後援

協力