利益向上、人材エンゲージメントに向けPSAを!
日本の情報サービス企業ではほとんど使われていませんが、米国ではプロフェッショナル・ワーカーを支援するためのツール/サービスとして、PSA(プロフェッショナル・サービス・オートメーション)が広範に普及しています。採算も含めたプロジェクトの管理と、従事する人材(プロフェッショナル)スキルや稼働率をきめ細かく管理するものです。結果として米国では、業務時間の記録やクライアントへの課金、マネジメントへの報告などが徹底され、利益率の向上に貢献しています。
これに倣うことで、日本の情報サービス企業が収益力や従業員エンゲージメントを向上できるのではないか。少なくともPSAについて学ぶべきではないかーー。このような考えのもと、米シリコンバレー在住でPSAに詳しい山谷正己氏(米国Just Skill,inc代表)の来日に合わせ、PSAに関する緊急セミナーを企画しました。山谷氏に米国の実情を講演いただくほか、代表的なベンダーであるClarizenジャパンとワークデイによるデモも用意しました。さらには、聴講者のみなさまの質問に登壇者が回答する「Q&Aセッション」を設け、PSAを深く知っていただく機会を設けました。皆様のご参加をお待ちしております。
注)PSAとは
PSAはその名の通り、弁護士や会計監査人、ITコンサルタント/スペシャリストなどプロフェッショナル・ワーカーが、どのプロジェクトのために何時間、どんな仕事をしたのか可視化して管理するを可能にするツール/サービスです。これによりプロフェッショナル・ワーカー自身がどんな仕事にどれだけ費やしたか、どんな業務がうまくこなせなかったかなどを把握した上で、マネジメントの合意の下、有限の時間を自ら管理し、本来の業務に集中したり、レベルアップに励むことを実現しています。
ただし、その前提には日本で一般的な人月課金ではなく、時間課金という業界慣習があります。この点が日本でPSAが普及しにくい理由の一つであり注意が必要ですが、それでもPSAにより社内で個々のプロフェッショナルの時間を把握し、人材を適切に評価・処遇することで定着率の向上や採用面に好影響をもたらすことでしょう。将来的には人材の稼働率などが不透明な「人月課金」から脱却し、クライアントと良好な関係を築き、 利益率の向上や継続的な案件創出を生み出すために役立つ、と考えられます。
今回授業の特徴
インプレス・セミナーについて
インプレスでは、「データサイエンス・機械学習」の、その有用性にいち早く着目。2013年秋からビッグデータ、AI研究の先端研究が進む東京工業大学大学イノベーションマネジメント研究科/東京大学政策ビジョン研究センPSAターに協力を仰ぎ、授業タイプのセミナーとして改めて企画し、2014年4月からデータサイエンス基礎講座として実施してまいりました。ここ数年は、データサイエンスに加え、人工知能(AI)やIoT、ディープラーニング、ブロックチェーン等、最近のデジタル・テクノロジーに関連するものや、プロジェクト・マネジメント(PM)、デザイン思考等の講座を開講しています。
https://b-event.impress.co.jp/event/datascientist2014/
「機械学習」の技法・利用方法に範囲を絞り、演習を加えた授業は好評を博し、「数学知識ゼロ、プログラミング経験ナシ、から始める機械学習」、「Python演習篇」、「IoT/ビジネスアナリティクスク編」、「IBM Watson‐アプリケーション編」、「ディープラーニングの理論と実践編」など、機械学習の初級者から実際に機械学習の利用を図る先端アナリストまでを対象に授業ラインアップを拡充してまいりました。データ分析担当者だけではなく、情報エンジニアリング部門、新規事業部門、品質管理部門の方々、先端外資系ITベンダー等が参加し、高い評価を受け、延べ1,000名以上の方々に受講いただいております。
開催概要
イベント名
緊急セミナー! 情報サービス会社を変革する「PSA」の実像を知る
~社員満足の向上と人月課金からの脱却を両立~
日時
2018年8月31日(金)15:00~18:30(受付開始 14:30)
会場
東京都千代田区神田神保町1-105 神保町三井ビルディング23F
三田線 神保町駅[A9]徒歩1分
新宿線 神保町駅[A9]徒歩1分
半蔵門線 神保町駅[A9]徒歩1分
東西線 竹橋駅[3b]徒歩5分
千代田線 新御茶ノ水駅[B7]徒歩5分
JR線 御茶ノ水駅[御茶ノ水橋口]徒歩8分
主催
後援
協力
参加対象
- 情報システム会社の経営者
- 顧客のシステムを開発する部門のプロジェクト・マネージャー
- システム・エンジニア(SE)
- 営業担当者、技術営業担当者等
- 企業内の情報システム部門のプロジェクト・マネージャー
- システム・エンジニア(SE)
- 経営者、CIO(最高情報責任者)
- CDO(最高デジタル責任者)等
- 企業の情報システムに関連するITコンサルタント会社のシステム開発および営業関係者等
- ※本講座は、特定非営利団体ITコーディネータ協会の資格制度である「ITコーディネータ」有資格者の「実践力ポイント」(本講座は0.875ポイント)付与対象の講座です。ご対象者は、「受講申込」ページの入力項目で、ITコーディネータ登録番号を記載ください。講座終了後に「受講証明書」をお渡しします。
- ※本講座は、ITコーディネータの実践力ポイント(3.5時間0.875ポイント、上限なし)対象のセミナーです。
受講料
6,000円(税込)
定員
30名(最少開講人数15名)
※応募者多数となりました場合には、受講いただけない場合がございます。予めご了承ください。
お問い合わせ先
株式会社インプレス 緊急セミナー! 情報サービス会社を変革する「PSA」の実像を知る事務局
(担当:谷畑良胤)
E-mail:jimukyoku@impress.co.jp
受付時間 10:00~18:00(土・日・祝日を除く)
タイムテーブル
※プログラムは予告なく変更となる場合がありますので、ご了承ください。
基調講演
収益拡大の決め手、「PSA」の実像~サービスをコストからプロフィットに変える!~
Just Skill,inc
米Just Skill,inc社長、IT Leaders米国特派員
山谷 正己
講演概要
欧米、インドなど海外の情報サービス/IT企業と、日本の情報サービス/IT企業の間には歴然とした収益格差があります。海外では売上高比で2桁台が当たり前ですが、日本では1桁台が多数を占めるのです。当然、このままでは優秀なエンジニア人材の採用、育成、エンゲージメントにも影響します。ではどうすればいいのかでしょうか。答はサービスを収益に直結させること、すなわちプロフェッショナルサービス・オートメーション(PSA)の実践にあります。本講演では日本企業にマッチしたPSAの導入および活用について、日米の情報サービス/IT業界に精通した山谷氏が解説します。
セッション1(デモあり)
Workday PSAの機能とデモ~人材と財務管理をベースにしたPSA~
ワークデイ株式会社
HCMソリューションコンサルタント
八重樫 謙輔
講演概要
人財管理サービスによる従業員の職務経歴や保有スキルの情報、財務管理サービスによる売上げや費用の情報を加味し、最適な要員をプロジェクトにアサインします。その上でプロジェクトに携わった時間、経費を管理し、クライアントへの請求を管理するのが、WorkdayのPSAの特徴です。それによりプロジェクトの収益性管理に加えて、要員の育成やエンゲージメントの維持も可能にします。本講演ではデモを交えて紹介します。
休憩
セッション2(デモあり)
ClarizenにおけるPSAの機能とデモ~プロジェクト管理をベースにしたPSA~
Clarizenジャパン株式会社
代表取締役社長
日下 浩
講演概要
Clarizenは2006年に米国で設立され、クラウドベースのプロジェクト管理ツールとして大企業を中心に世界4000社以上に導入されています。PSAソリューションも早くから提供しており、人材リソース管理を行うことでプロジェクト全体の進捗管理を最適化。プロフェッショナルサービス企業が抱える問題を解決します。本セッションでは事例とデモでClarizenのPSAを説明します。
Q&Aセッション
講演概要
インプレスのIT Leaders編集主幹の田口潤が司会を務め、基調講演者、セッション講演者を交え、聴講の皆さんから質問を受け、登壇者全員でお答えします。
登壇者
Just Skill,inc
米Just Skill,inc社長、IT Leaders米国特派員
山谷 正己
ワークデイ株式会社
HCMソリューションコンサルタント
八重樫 謙輔
Clarizenジャパン株式会社
代表取締役社長
日下 浩
司会
株式会社インプレス
IT Leaders 編集主幹
田口 潤
- ※ 講師・講座内容は予告無く変更される場合があります。予めご了承ください。