データセンターコンファレンス2015 Winter クラウド時代の「ビジネスに資するデータセンター」、その姿と解を探る|2015年12月2日(水)|ベルサール八重洲(東京)

クラウド時代の「ビジネスに資するデータセンター」、その姿と解を探る

企業が国内外の市場/顧客ニーズの変化をとらえながらビジネスを俊敏・柔軟に展開し、規模を順調に拡大・成長させていく――その過程で、経営戦略としてのIT活用が重要かつ不可欠なテーマであることは言うまでもありません。データやシステム、アプリケーションの安全な格納・管理・運用を担うデータセンターは、今や単なるITの基盤にとどまらず、企業が手がけるあらゆるビジネスの基盤となるものです。

ITと経営の基盤たる「ビジネスに資するデータセンター」はどんな姿であるべきなのでしょうか。利用企業からの多様なニーズと、クラウドコンピューティングの進展をはじめとするITの潮流遷移の両面から、今、強く求められているのは、ビジネス要件に応じて柔軟かつスケーラブルにITインフラ/リソースを提供・展開できる“サービスとしてのデータセンター”だと言えます。言い換えれば、データセンター事業者の側には、サーバーやストレージ、業務システムを収容する固定的な“ファシリティとしてのデータセンター”という旧来の概念・モデルからの転換が迫られているわけです。

国内唯一のデータセンター専門メディア「データセンター完全ガイド」が主催する「データセンターコンファレンス」は、データセンターやクラウドサービスを形成するテクノロジー、ファシリティ、ビジネス/サービスモデルの最新潮流をお伝えする定期イベントです。業界各領域の識者・専門家によるセッションでは、データセンターやITインフラにまつわる課題解決を図る新たな技術動向やノウハウ、利用企業に対し付加価値を提供するソリューションなどをわかりやすく解説いたします。

クラウド時代の「ビジネスに資するデータセンター」を実現する事業者と、それを活用する利用者。当コンファレンスにご来場いただいた皆さまにとって価値の高い情報を発信してまいりますので、ふるってご参加いただきますよう、お願い申し上げます。

株式会社インプレス データセンター完全ガイド 編集長 河原 潤

開催概要

イベント名
データセンターコンファレンス2015 Winter
クラウド時代の「ビジネスに資するデータセンター」、その姿と解を探る
日時
2015年12月2日(水)13:00~16:00(受付開始12:30)
会場
東京都中央区八重洲1-3-7 八重洲ファーストフィナンシャルビル2F(地図を見る
  • 「日本橋駅」 A7出口 直結(東西線・銀座線・浅草線)
  • 「東京駅」 八重洲北口 徒歩3分(JR線・丸ノ内線)
受講料
無料(事前登録制)
参加対象
  • データセンター事業者
  • ITアウトソーシング事業者
  • 情報システム部門の責任者・スタッフ
  • その他ネットワークエンジニア
※本コンファレンスは、上記の方を主な対象としています。上記以外のお客様、ならびに弊社およびスポンサー各社との競合関係にあるお客様など、お申し込みにあたりましては業種、職種などを含めた弊社基準による判断により、参加のご希望に沿えない場合がございます。また、コンサルティング関連のお客様、および個人、学生のお客様にはお申し込みいただけません。あらかじめご了承ください。
募集人数
150名
主催
URL
コンファレンス情報ページ
http://www.impressbm.co.jp/event/dcc2015winter/
参加申し込みページ
https://impressbm.smartseminar.jp/public/application/add/155
お問い合わせ先
株式会社インプレス イベント事務局
TEL:03-6804-1432
受付時間 10:00~18:00(土・日・祝日を除く)
参加登録はこちら

タイムテーブル

13:00~13:50
基調講演
~ビッグデータ時代を支えるIT基盤の新潮流~
Data Centric Computingと「OpenPOWER Foundation」
日本IBM株式会社 理事 ハイエンド・システム事業部長 朝海 孝 氏
日本IBM株式会社
理事 ハイエンド・システム事業部長
朝海 孝
東京大学 大学院 情報理工学系研究科 教授 江崎 浩 氏
東京大学 大学院
情報理工学系研究科
教授
江崎 浩
講演概要

50年にわたりIT業界発展の基軸を担った“ムーアの法則”が終焉に向かいつつある。一方で、ビッグデータ関連技術をはじめとする、膨大かつ多様なデータの有効利活用が社会・産業の競争力を左右する時代を迎えている。

そうした時代の要請・背景から、膨大なデータを高性能システムで処理するための新たなコンセプトとその実装の登場が必要不可欠だ。そこで有力なコンセプトとして、データを移動させないData Centric Computingに注目が集まり、実装に向けて「OpenPOWER Foundation」エコシステムがオープン・コラボレーションによる開発を推し進めている。

OpenPOWER Foundationには、System Stackのあらゆる階層で、先進技術を持つ産官学の機関・企業が参加する。2013年12月に5社(Google、IBM、NVIDIA、Mellanox、Tyan)で始動し、現在は150を超える規模にまで拡大。参加メンバー間での自由闊達な協業・技術開発が進行中だ。このようなオープン・コラボレーションは、IBMが脈々と開発してきたPOWERプロセッサーのアーキテクチャー・技術情報を公開したことにより可能になっている。

また、Google、Rackspace、OVH等のITサービスプロバイダーも、大規模データセンターにOpenPOWERの技術を活用して開発されたWhiteboardを採用し、事業活動の中でデータ処理能力向上・電力消費削減に役立てていることが、多数のメディアで取り上げられている。

本講演では、OpenPOWER Foundationの目的・活動の実際、そしてビッグデータ時代を支えるIT基盤の新潮流の現状とこれからについて紹介する。

13:50~14:30
セッション1
データセンターに求められる次世代のストレージ基盤とは?
日本ヒューレット・パッカード株式会社 HPストレージ事業統括本部 ストレージテクノロジーエバンジェリスト 井上 陽治 氏
日本ヒューレット・パッカード株式会社
HPストレージ事業統括本部
ストレージテクノロジーエバンジェリスト
井上 陽治
講演概要

昨今のデータセンターでは高い性能、可用性を保ちつつ、コストパフォーマンスを最適化する次世代のストレージ基盤が求められています。フラッシュ・ソフトウェアデファインドといった新たなストレージトレンドがデータセンターを変革します。ストレージエバンジェリストより、最新の市場動向や活用事例を交えて、次世代のストレージ基盤を提言します。

14:40~15:20
セッション2
データセンター/クラウドサービスにおけるWAFのニーズの高まりと有効性
株式会社ジェイピー・セキュア 取締役 CTO 齊藤 和男 氏
株式会社ジェイピー・セキュア
取締役 CTO
齊藤 和男
講演概要

Webサイトを構成するアプリケーションやミドルウェアの脆弱性を突く攻撃が増加する中、お客さまからの「WAF(Web Application Firewall)」のニーズが高まっています。近年のApache Strutsやbash、HTTP.sysなどの脆弱性を突いた攻撃が猛威を振るった際に、実際にWAFは有効だったのか? WAFのサービス提供を開始する場合、導入作業や運用に問題はないのか? WAFに関する様々な疑問について、多くのクラウド事業者でご利用いただいている国産ソフトウェア型WAFのベストセラー製品「SiteGuard」の開発元ジェイピー・セキュアのCTOがわかりやすく解説します。

15:30~16:00
特別講演
改訂版「データセンター セキュリティガイドブック」とセキュリティの最新動向
日本データセンター協会 セキュリティWGリーダ 松本 泰 氏(セコム株式会社)
日本データセンター協会
セキュリティWGリーダ
松本 泰 (セコム株式会社)
講演概要

日本データセンター協会(JDCC)セキュリティWGでは、データセンターの利用者、事業者、ベンダーを対象にした「データセンター セキュリティガイドブック」を2013年8月に発行しています。その後、社会的な状況の変化を踏まえ、2015年8月に改訂版を発行しました。

この改定版では主に次の4つの点について強化しています。クラウドサービスに関連した記述の強化、データセンターの提供するサービスについての記述の強化、データセンターを支える仕組みとしてのビルディングオートメーションシステムの紹介、そして、データセンターに関わる基準・認証制度に関する情報の更新です。

本講演では、最新の同ガイドブックをご紹介するとともに、改訂のポイントや関係するデータセンターセキュリティの最新動向を解説します。

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