産学連携フォーラム 「第5回 自動車技術に関するCAEフォーラム in 東京」 2018年2月20日(火)、21日(水)

モノづくりの可能性を大きく進化させるCAE技術の最新動向や事例を学べる場

 「自動車技術に関するCAEフォーラム」は、2015年2月、自動車にフォーカスを当てたCAE技術のカンファレンスとしてデビューを果たしました。
  日本大学と民間の出版社が共催するというユニークな発想に、名古屋大学未来社会創造機構モビリティ領域、Mississippi State UniversityにおけるCenter for Advanced Vehicular Systems (CAVS)、名城大学など、内外の大学が支援と参画を表明し、第1回目から1,000名を超える自動車エンジニアの誘致を達成いたしました。今では、多くの自動車CAE技術者にとっての、最新の情報や知見を獲得する場、業界関係者の情報交換の場として認知されるまでになり、今年2月には東京にて第5回目の開催を終えることができました。

 そして中部地区においては、2017年8月に初めて「自動車技術に関するCAEフォーラム in 名古屋」を 、名古屋・ミッドランドホールにて開催いたしました。開催の背景には東京で開催している同イベントにおいて、中部地区からの参加者が多く、また各種アンケートでも名古屋開催を望む声が多数寄せられたことがございました。中部地区での開催は第2回目になりますが、会場をウインクあいちに変え、昨年に続き中部以西の自動車エンジニア・研究者・学生に対して自動車CAEに関わる最新のトレンド・製品技術について理解を深めて頂く場として開催させていただきます。

 近年では開発期間の短縮や試験コストの削減、さらには設計品質や安全性の向上など、CAEに課せられた役割や課題は多岐に渡ります。また、業界全体で自動運転時代に向けて自動車メーカーとIT企業の連携、協力と開発期間の短縮は加速の一途を辿っており、これまで以上に技術者に求められるものが多くなってきています。
  本フォーラムでは新しい時代に向け、自動車CAE技術の現状と課題を捉えなおします。東京にて開催された6つのテーマカテゴリーにおいて、参加者からのアンケート結果から、反響の大きかったプログラムをご提供し、それぞれの切口から自動車CAEに関する知見、事例をご紹介いたします。

 皆様のご来場を心からお待ちしております。

原口 哲之理

原口 哲之理

名古屋大学
未来社会創造機構 モビリティ領域
特任教授 副領域長

相馬 仁

相馬 仁

名城大学
理工学部 交通機械工学科
教授

景山 一郎

景山 一郎

日本大学生産工学部
機械工学科 教授
自動車工学リサーチ・センター
主席研究戦略アドバイザー

テーマカテゴリー

過去のデータを用いた応答曲面法との併用によるCAE、簡易モデルを用いてのCAE、FOA、1DCAE

開発初期、CADデータ作成までの期間を概念設計フェーズと定義し、これまで車体、シャーシ等を対象に、FOA(First Order Analysis)に代表される簡易モデルを用いての検討が提案されている。ここでは一般的製品開発を対象に提案されている1DCAE(内閣府プロジェクト)の概念も参考に議論を進める。自動車開発の場合、他社及び過去のモデルの情報も有効活用して、最適形状を提案しただけではなく、技術伝承、人材育成のために、提案設計形状のメカニズムも解明して新しい知見を得るようにする。今回は、車体、シャーシ以外にも対象を拡げて、概念・構想設計CAEの最新技術を取り上げる。

鋳造・鍛造・プレス成形・接合・熱処理など加工に関するCAE全般(ロボティクスは含まない)

製造品質向上、製造コスト低減および生産準備期間短縮を目的に、鋳造・鍛造・プレス成形・接合・熱処理など生産加工におけるCAEの利活用が進んでいる。また、生産加工CAEと設計CAEをコンカレントに行うことで、製造要件を考慮した手戻りの少ない設計も可能になってきた。本カテゴリでは、生産加工CAEに関する最先端の技術について取り上げる。現状の生産技術CAEの適用例を示すと共にその実力(精度、演算時間、使い勝手等)に関して評価議論する。

ADAS(先進運転支援システム)の開発をサポートするシミュレーションや実験に関するCAE技術全般

先進諸国では安全規制や情報公開条件の強化に伴い、運転支援という側面から新たな走行制御 デバイスの搭載標準化が近年進められている。また、それに応じて、デザインフェーズにおける各システムの機能・信頼性・走行性能等の考察や検討を支援するシミュレーション技術とフィジカルフェーズにおけるXiLのような実機テストの一部を代替する実験技術も飛躍的に進化している。本カテゴリーではADAS開発に適用される最新のCAE技術を紹介する。

機能設計や性能設計を更に進化させるためのCAE技術全般

今日複雑なシステムとなった自動車は、モデルベースによる開発(MBD)は必須となりつつある。MBDではコンセプトや構想を練る段階から、実際に図面に描いて具体的な形にするまでのプロセスの途中段階で目的とする機能や性能が満たされるかどうかを見通す必要がある。いわゆるシミュレーションを活用した機能設計や性能設計が欠かせない。機能設計や性能設計の技術は今後も大きく進化することが予想されるが、それを支える技術はシステム同定、モデル化、最適化、計測解析等、多岐にわたっている。近年の動向を見据え話題の情報を紹介する。

“高性能・低コスト・軽量な構造”、“手戻りのない開発”の実現に貢献するCAE

構造・設計CAEは古くからCAEが活用されてきた領域であるが、未だにフルビークル化による全体最適の追及・電動化/知能化/新たな法規に伴う新領域のニーズがあり、性能・コスト・軽量化を高度に両立し手戻りを削減するツールとしてはその重要性に一点の疑いもない。
今回は、電動化で大きな問題となるEVパワートレインの静粛性向上の事例、フルビークル評価にあたって非線形特性をいかに合理的に考慮するかの事例、車体強度耐久性能を正しく評価するためのフルビークル路面入力評価法の事例を取り上げ、年々充実していく構造設計CAEの最先端をご紹介する。

車両開発に活用されるCFD技術全般

計算技術の進歩により、スパコンと大規模流体モデルを用いたリアルワールド流体シミュレーションが可能になりつつある。また、構造解析分野では既に最適化計算が車両設計に活用されているが、CFD分野においても最近最適化計算の適用事例が増えている。本カテゴリーでは、大規模流体シミュレーションをテーマに、最新情報を紹介する。

ピックアップセクション

K-1 基調講演

百瀬 信夫 氏

百瀬 信夫

三菱自動車工業株式会社
EV・パワートレイン技術開発本部
チーフテクノロジーエンジニア(CTE)

K-2 基調講演

菅沼 直樹 氏

菅沼 直樹

金沢大学
新学術創成研究機構 未来社会創造コア
自動運転ユニット ユニットリーダー
准教授

P-1 パネルディスカッション

パネリスト

于 強 氏

于 強

横浜国立大学大学院
工学研究院
教授

パネリスト

樋口 英生 氏

樋口 英生

株式会社本田技術研究所
四輪R&Dセンター
EV開発室 第2ブロック
主任研究員

パネリスト

山崎 美稀 氏

山崎 美稀

株式会社 日立製作所
研究開発グループ
機械イノベーションセンタ
信頼性科学研究部
ユニットリーダ主任研究員

モデレーター

景山 一郎 氏

景山 一郎

日本大学
生産工学部 教授
自動車工学リサーチセンター
主席研究戦略アドバイザー

協賛・出展をご希望の方

現在、事務局では協賛・出展企業を募集しております。
出展についてご希望・ご検討の方は事務局までお問い合わせください。

「自動車技術に関するCAEフォーラム2018 in 名古屋」運営事務局
(株式会社インプレス内)

E-mail:car-caeforum@impress.co.jp

TEL:03-6837-4633
受付時間 10:00〜18:00(土・日・祝を除く)

開催概要

イベント名

産学連携フォーラム
「自動車技術に関するCAEフォーラム2018 in 名古屋」

~未来を担うCAE技術者のための 自動車開発最前線~

日時 2018年8月8日(水)
 講演会:9:00~18:20(受付開始:8:30)
 展示:10:00~16:50 情報交換会:18:35~19:50
会場

ウインクあいち 小ホール
愛知県名古屋市中村区名駅4丁目4-38

■電車をご利用の場合
(JR・地下鉄・名鉄・近鉄)名古屋駅より

  • JR名古屋駅桜通口から ミッドランドスクエア方面 徒歩5分
  • ユニモール地下街 5番出口 徒歩2分

■お車をご利用の場合

  • 名古屋高速都心環状線「錦橋」出口より約6分
  • ※駐車場:収容台数123台
参加料 無料(事前登録制)
※応募多数の場合は抽選制となります
※一部招待制
※情報交換会 参加費:4,000円
参加対象 OEM、Tier1、Tier2、ハードウェア&ソフトウェアベンダー
主催 名古屋大学 未来社会創造機構 モビリティ領域
名城大学
日本大学 生産工学部 自動車工学リサーチ・センター
共催 株式会社インプレス
企画 「自動車技術に関するCAEフォーラム2018 in 名古屋」アドバイザリーメンバー
後援
  • 公益社団法人 自動車技術会
  • 一般財団法人 日本自動車研究所
  • 一般社団法人 日本機械学会
  • Center for Advanced Vehicular Systems (CAVS), Mississippi State University
  • 中部経済産業局
お問い合わせ先

「自動車技術に関するCAEフォーラム2018 in 名古屋」運営事務局

E-mail:car-caeforum@impress.co.jp

TEL:03-5510-4079
受付時間 10:00〜18:00(土・日・祝を除く)

「自動車技術に関するCAEフォーラム2018 in 名古屋」アドバイザリーメンバー

景山 一郎
日本大学 生産工学部 機械工学科 教授
日本大学 自動車工学リサーチ・センター 主席研究戦略アドバイザー
原口 哲之理
名古屋大学 未来社会創造機構 モビリティ領域 特任教授 副領域長
相馬 仁
名城大学 理工学部 交通機械工学科 教授
名取 奏
日産自動車株式会社 カスタマーパフォーマンス&CAE 実験技術開発本部 統合CAE・PLM部 部長
長谷川 誠志
日野自動車株式会社 デジタル開発推進部 主管
額田 高徳
トヨタ自動車株式会社 パワートレーンカンパニー パワートレーンデジタル改革部 CAEプロジェクト推進室 主幹
塩崎 弘隆
三菱自動車工業株式会社 車両技術開発本部チーフテクノロジーエンジニア
樫山 武士
スズキ株式会社 環境・材料・生産技術開発部 第3課 専門職
高山 光弘
本田技研工業株式会社 企業プロジェクト 主任研究員
永井 潤一
住友ゴム工業株式会社 理事
林 憲孝
株式会社SUBARU 第一技術本部 CAE部 主査
本山 惠一
Research Professor, Center for Advanced Vehicular Systems (CAVS), Mississippi State University
野村 浩司
日本大学 生産工学部 機械工学科 教授
日本大学 自動車工学リサーチ・センター長
見坐地 一人
日本大学 生産工学部数理情報工学科教授
日本大学 自動車工学リサーチ・センター 副センター長
谷川 潔
株式会社インプレス Car Watch編集部 編集長