自動車業界の未来を切り開くソフトウェアとシステム開発の最前線

オートモーティブ・ソフトウェア・フロンティアがデビューして今回で第8回目を迎えます。より多くの皆様に自動車開発における”フロンティア”を展望いただけるよう、本年もオンラインLIVE配信による開催といたしました。
近年、「ソフトウェアファースト」や「ソフトウェア・デファインド・ビークル（SDV）」といった言葉を頻繁に目にするようになりました。本イベントは、自動車開発におけるソフトウェア技術の重要性が増している中で，自動車に関わるソフトウェアやシステム分野の活性化を目的に、産学のエキスパートによって結成されたプログラム委員会にて毎年議論を重ね企画しております。

自動車技術を含むモビリティ社会やサービスの発展は、地方都市の過疎化や高齢化社会、交通事故の削減、資源やエネルギー、環境負荷への課題など、多様な社会問題解決に向けて、今後の進化に大きな期待を背負っています。
自動車業界においては、Connected（コネクティッド）、Autonomous/Automated（自動化）、Shared（シェアリング）、Electric（電動化）を表現した「CASE」という言葉と共に産業構造に大きな変化が起こりつつあり、生き残りをかけたグローバル規模での開発競争がより一層に激化しています。それに伴い、従来から中心にあった制御技術に加え、知能、情報・通信、セキュリティなどの分野における開発の重要性がますます高まってまいりました。まさに自動車開発は大きな時代のうねりにあり、同業界内だけではなく、周辺のテクノロジーやサービス、社会インフラを含む様々な産業を巻き込み進化を必要とされています。

今回も産・官・学のエキスパートの皆さまにご登壇いただき、様々な最新技術や事例、研究動向から、エンジニアが把握しなくてはならない周辺環境や制度等を共有します。
我々は本イベントが自動車業界における100年に一度の大変革の一助となり、新たな技術を社会実装されたモビリティ社会の実現に寄与できるように努めて参ります。

皆様のご視聴を心よりお待ちしております。

「オートモーティブ・ソフトウェア・フロンティア」プログラム委員長名古屋大学 未来社会創造機構 教授

高田 広章