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※プログラムは予告なく変更となる場合がありますので、ご了承ください。
オープニングリマークス
「オートモーティブ・ソフトウェア・フロンティア」プログラム委員会副委員長 (日本工業大学 教授)
於保 茂
K-3
基調講演
マツダ株式会社
統合制御システム開発本部 首席研究員
足立 智彦
K-3 基調講演「モデルベース開発による自動車開発の新世紀」
自動車業界を取り巻く状況を俯瞰し、Model Based Development(以下MBD)の必要性とそれによって自動車開発が根本から変っていく将来像やそれを具現化する方法論について紹介する。マツダ株式会社では、SKYACTIVに代表される技術開発においてMBDが中心的な役割を果たしてきた。そこでの適用事例を示しながらマツダの目指すMBDが狭義の制御開発だけを念頭においたものでなく、一般のCAEや開発プロセスを含んだ広義のMBDを念頭においていることを示す。これは従来のMBDの概念を車一台分、企業、社会へ拡張していく取り組みであり将来の日本の自動車産業の競争力を高めることが期待される。
マツダ株式会社
統合制御システム開発本部 首席研究員
1990年3月神戸大学大学院工学研究科修士課程修了。同年4月マツダ株式会社入社。技術研究所にてASV研究に従事後。2004年から操安性能開発部主任、 2009年から同部マネージャとしてシャシ制御システムやブレーキシステム開発に従事。2015年より統合制御システム開発本部、首席研究員。
S-2
特別講演
日本シノプシス合同会社
ソフトウェア インテグリティ グループ
シニア ソリューション アーキテクト
岡デニス健五
S-2 特別講演「オートモーティブのソフトウェア開発ライフサイクルに関するセキュリティへの取り組み」
今の自動車は1億行以上ものソースコードからなるソフトウェアによって動いている。ADAS、自動運転やコネクテッドカーのようなより進化した機能が導入された結果、OEMやサプライヤーによって開発、統合されたソフトウェアが増えている。本セッションではソフトウェア開発ライフサイクルの各段階でどのようなセキュリティへの取り組みを行うべきかを解説する。
日本シノプシス合同会社
ソフトウェア インテグリティ グループ
シニア ソリューション アーキテクト
日本シノプシス合同会社のソフトウェアインテグリティグループにてシニア・ソリューションアーキテクトとしセキュリティソリューション業務に従事。2006年より車載セキュリティを専門とし、ボルボ、SRI International、Boschグループの車載セキュリティ子会社に勤務。50以上の執筆を手掛け、講演も世界中で多数行っている。
会場転換
A4-1
仮想開発環境
公益財団法人九州先端科学技術研究所
吉松 則文
日産自動車株式会社
渡邉 晃
A4-1 仮想開発環境「クラウド活用による車載電子システムのモデルベース開発 ~自動車メーカと複数サプライヤの異ユーザ協調シミュレーション~」
本講演では、ECU(車の電子制御ユニット)の開発を効率化する開発に関し、マイコンのソフトウエアを含めたMBD(モデルベース開発)による開発についての取組み、クラウド内で複数企業が連携し各社のモデルを協調利用した開発についての取組みについて紹介する。
公益財団法人九州先端科学技術研究所
オープンイノベーション・ラボ
イノベーション・アーキテクト
2009年から公益財団法人九州先端科学技術研究所 研究員として研究開発に従事。主にコンピュータアーキテクチャ、Cyber-physical systems、車載システムのMBD、 クラウドを用いた開発環境や教育向け環境の研究開発と運用に従事。博士(工学)。
日産自動車株式会社
電子技術・システム技術開発本部 コネクティッドカー&サービス開発部 評価技術開発グループ
シニアエンジニア
1990年に日産自動車(株)に入社。4WS、ACC、ATロックアップ制御開発に従事。1998年より車両レベル台上ベンチEIPFやシステム機能評価用シミュレーション環境Digital-EIPFを開発し社内適用。現在、車載マルチメディア・コネクティビティ向け開発環境整備に従事。
A4-2
仮想開発環境
ガイオ・テクノロジー株式会社
岩井 陽二
A4-2 仮想開発環境「仮想検証技術とツールはどこに向かう? 和製シミュレーターベンダー目線で語る30分」
仮想検証に類するソリューションやツールは、近年とみに関心が高まる傾向にある。それは、SOTIFなどの安全を満たす諸要求やHADなどを念頭においた機能確認の要目増に対応する、検証や評価の量的増加が背景にある。一方で、目的を満たすために利用者が投じるコストと時間は、継続的利用やプロセスへの定着を阻む課題となりつつある。
弊社は仮想検証環境がEWS上で駆動する時代から仮想検証向けのツールやソリューションに取り組んできた。
企業において仮想検証を継続的かつ効果的に利用する方策について提言する。
ガイオ・テクノロジー株式会社
取締役/ディレクター(技術)
ソフトウェア技術者から営業畑に転向した変わり種。車載関連の製造メーカーをはじめとし、国内外のソフトウェア開発のキーパーソンと交流を持つ。近年はエンジニアリングサービス部門を分掌するが、仮想検証やモデルベース開発、安全コンセプト記法研究など、業界活動は多岐にわたる。
B4-1
AI
パナソニック株式会社
齊藤 雅彦
B4-1 AI「自動運転技術開発の取り組みと人工知能適用」
パナソニックにおけるADAS/自動運転に関する取組みについて紹介する。公道自動運転実証の取組み、および、ADAS/自動運転システムの主要構成要素の一つである車載カメラ・センサなどへの人工知能(Deep Learning)技術の適用および課題について概説する。
パナソニック株式会社
オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社
主幹技師
産業機器・家電機器など組込みシステム開発に従事。現在、自動運転ソフトウェア開発の総括担当。情報学博士。技術士(情報工学部門)。
B4-2
AI
イーソル株式会社
権藤 正樹
B4-2 AI「AUTOSAR Adaptive Platformの概要」
AUTOSARが自動運転を始めとする高度に知能化する車の標準プラットフォーム仕様として、2017年3月に最初のリリースを行ったAUTOSAR Adaptive Platformの概要を説明する。2005年に最初のRelease 1.0が発表された従来のAUTOSAR Classic Platformでは、高度自動運転システム (HAD: Highly Automated Driving) に対応することが難しいとし、約3年前から検討が行われてきた。イーソルは2016年3月よりAUTOSAR Premium Partnerとして、OSを中心とした全体アーキテクチャを含めた仕様策定に関わっている。本講演では、Adaptive Platformの仕様策定の背景をはじめ、その特徴とアーキテクチャについて解説を行う。
イーソル株式会社
取締役CTO 兼 技術本部長
1996年イーソル(株)入社。以来組込み OS 及びツール関連の開発に従事。PrKERNEL、eBinder、eT-Kernel、eT-Kernel MCE (*Multi-Core Edition)などに取組む。近年はシングルコアからメニーコアまで対応したOSであるeMCOS、開発支援ツールeWeaverのR&D、Adaptive AUTOSAR仕様策定活動、マルチコア向けアーキテクチャ記述規格SHIM のWG活動、社内の技術インフラ、プロダクトマネージメントなどに関わっている。国内外のカンファレンスなどでの講演を行っている。米国Multicore Association SHIM Working Group Chair、組込みマルチコアコンソーシアム副会長、トロンフォーラムT-Kernel2.0WG幹事、NEDO技術委員、早稲田大学アドバンスドマルチコアプロセッサ研究所招聘研究員、COOLChips TPC等。著書(共著)にはISBN:4320120256、ISBN:4885547547などの組込みソフト関連の書籍がある。
休憩および機材セッティング
A5-1
ソフトウェアプラットフォーム
ルネサスエレクトロニクス株式会社
宗像 尚郎
A5-1 ソフトウェアプラットフォーム「車載向け Linux 標準化 AGL(Automotive Grade Linux)紹介」
車載向け Linux 標準化 AGL は OEM、Tier1、Tier2 といった伝統的な自動車業界だけでなくコネクテッドカーを支える IT/サービス系企業も参加したコラボレーション開発である。 活動をリーディングするコアメンバーから AGL 発足経緯、活動内容、目指す方向性などについて紹介する。
ルネサスエレクトロニクス株式会社
オートモーティブソリューション事業本部 車載情報ソリューション事業部
シニアダイレクター
ルネサス R-Car シリーズ向けソフトウエアソリューションの提供責任者として AGLをはじめ各種のコミュニティ開発を支援している。また AGLも帰属するLinux Foundation Boardというコンソーシアム運営側の立場からは AGL活性化に向けたメンバー企業間の円滑な連携に努力している。
A5-2
ソフトウェアプラットフォーム
株式会社ネクストリーム/Silexica, Inc.
守田 直也
A5-2 ソフトウェアプラットフォーム「車載ソフトウェアをヘテロジニアスなマルチコア組込みシステム向けに並列化する統合開発環境"SLX"の紹介」
自動車技術の高度化に合わせ、より複雑なマルチコアシステムが求められる昨今、ソフトウェア開発効率向上が喫緊の課題だ。この課題に対し、ソースコード分析・並列化最適・各コア向けコード自動生成の一貫した開発フローを提供しすることで、開発者の負担を減らし、開発期間の大幅短縮が可能な統合開発環境”SLX”を紹介する。
株式会社ネクストリーム/Silexica, Inc.
フィールドアプリケーションエンジニア
組み込みソフトウェア・ハードウェア開発のエンジニアとして電気メーカに長年従事した後、株式会社ネクストリームにフィールドアプリケーションエンジニアとして入社。ユーザ視点を重視し、ハードウェア・ソフトウェア両面からマルチコア開発の課題に取り組んでいる。
B5-1
モビリティサービス
株式会社IDOM
北島 昇
B5-1 モビリティサービス「ライフスタイルに合わせて変化する、モビリティサービスの未来」
近年ライフスタイルの変化に合わせて移動にまつわる新たなサービスが増えてきています。そんな中でCtoCサービスの「ガリバーフリマ」、サブスクリプションモデルの『NOREL』等、新たなサービスを生み出し続けているIDOMが、モビリティサービスの未来についてどう捉えているかお話します。
株式会社IDOM
新規事業・人事・広報担当 執行役員
2007年ガリバーインターナショナル(現IDOM)入社。
人事、マーケティング、商業施設向け新型店舗開発、経営企画を担当。その後、新規事業開発室室長として、コネクティッドカー事業、C2C事業、アクセラレータープログラムの運営、サブスクリプション事業の立ち上げを行う。
B5-2
モビリティサービス
一般社団法人ディペンダビリティ技術推進協会
鈴村 延保
B5-2 モビリティサービス「OTA時代を乗り切るための総合信頼性デペンダビリテイの動向と取り組み ~クローズドシステム、オープンシステムで顕在化する課題)~」
自動走行車がOTAでアップデートを繰返す日が近づき、高信頼な高速効率的開発が求められる。JST/CRESTプロはデペンダビリテイ研究実証を2006年から取組む草分で、その成果をDEOS協会がIEC62853で世界に問うた。賛同を得、今年夏発行予定だ。自動車応用部会は、レビュー・合意・説明遂行というレビュー駆動Iterationのポイントを具体化噛砕く活動だ。現場課題と照合せ説明する。
一般社団法人ディペンダビリティ技術推進協会
自動車応用部会
技術顧問
アイシン精機にて安全制御コンピユータ量産化に従事。その後ソフトウェア開発専門企業アイシン・コムクルーズに移る。2008年より5年間機能安全ISO26262規格審議委員。2014年から2年間NEDO新技術調査委員。現在は高品質な高速効率開発を現場第1優先課題と捉え、関係者と協議を続け昨年4月DEOS協会/自動車応用部会を関係者と発足。
休憩および機材セッティング
A6-1
プロセッサー
NVIDIA
成瀬 彰
A6-1 プロセッサー「CUDAが分かればGPUが分かる」
自動運転を実現するプロセッサとしてGPUが注目を集めている。汎用プロセッサと比べて、電力あたり性能の高さが理由の一つだが、画像処理だけでなく、多種多様なプログラムのGPU上での実行を容易にした並列プログラミングプラットフォームCUDAの役割も大きい。CUDAが分かればGPUが分かる。本セッションでは継続的に進化し続けるCUDAを説明する。
NVIDIA
Senior Developer Technology Engineer
1996年、名古屋大学大学院修了(情報工学専攻)。1996年~2013年まで、富士通研究所にて大規模サーバ・HPCシステムの研究開発に従事。2013年、NVIDIAに入社、CUDA・並列処理のエキスパートとして、科学技術計算から深層学習まで、様々なアプリケーション・アルゴリズムのGPU向け並列化・最適化に取り組んでいる。
A6-2
プロセッサー
dSPACE Japan株式会社
藤倉 俊幸
A6-2 プロセッサー「モデルベース開発におけるモデル並列化と検証手法」
MBDで使用するモデルの並列化と検証手法について、プラント側とコントローラ側に分けて解説する。新しいハードウェア環境を活用するためには、既存モデルの並列化が必要になると思われる。その際の検証手法については、従来のテスト手法だけでは限界があり形式的なアプローチと従来手法を組み合わせなければならない。
dSPACE Japan株式会社
ソリューション技術部
テクニカルフェロー
1990年より、組み込みシステムに関するコンサルティングに従事、博士(学術)。2013年4月よりdSPACE Japan ISO26262ファンクショナルセーフティ・プロフェッショナル(TuvSud:#59855095)。著書に『モデルに基づくシステムズエンジニアリング』等がある。
B6-1
自動運転プラットフォーム
東京大学
加藤 真平
B6-1 自動運転プラットフォーム「完全自動運転の実現に資するオープンソースソフトウェアとオープンサービスプラットフォーム」
人間の操作を一切必要としない完全自動運転は大きな新規市場を切り開き、社会的価値も大きい。本講演では、市街地での完全自動運転用途に開発されたオープンソースソフトウェア「Autoware」、およびオープンサービスプラットフォーム「Automan」について解説し、最新動向や将来展望について述べる。
東京大学
大学院情報理工学系研究科
准教授
2008年慶應義塾大学大学院理工学研究科後期博士課程修了。博士(工学)。2012年名古屋大学大学院情報科学研究科講師、2013年同研究科准教授。2016年東京大学情報理工学系研究科准教授。現在、オペレーティングシステム、並列分散システム、自動運転システムの研究開発に従事。
B6-2
自動運転プラットフォーム
株式会社エーアイコーポレーション
植田 宏
B6-2 自動運転プラットフォーム「欧州での自動運転検証標準化の動きと検証ツール紹介」
自動運転を実現するソフトは高い信頼性が求められるが、検証は容易ではない。当セッションでは、自動運転検証の標準化に向け欧州で行われている自動車メーカ、研究機関等の共同プロジェクトと、そこで提案されている自動運転検証向けのテストツールについて解説し、また自動運転向けツール/ミドルウェアの紹介を行う。
株式会社エーアイコーポレーション
マネージャ
株式会社エーアイコーポレーション 組込みテスト事業部 SPQAグループ製品担当マネージャ。
自動車制御ソフト、ゲームソフト開発などを経て、1998年より現職。
会場転換、休憩および機材セッティング
P-1
パネルディスカッション
東京大学
加藤 真平
ヤマト運輸株式会社
畠山 和生
株式会社みちのりホールディングス
松本 順
株式会社IDOM
北島 昇
株式会社自動車新聞社
井上 佳三
P-1 パネルディスカッション「自動運転技術とMaaSの可能性」
調整中
東京大学
大学院情報理工学系研究科 准教授
2008年慶應義塾大学大学院理工学研究科後期博士課程修了。博士(工学)。2012年名古屋大学大学院情報科学研究科講師、2013年同研究科准教授。2016年東京大学情報理工学系研究科准教授。現在、オペレーティングシステム、並列分散システム、自動運転システムの研究開発に従事。
ヤマト運輸株式会社
ネットワーク事業開発部 情報ネットワーク戦略課
1991年4月 ヤマト運輸入社
2011年4月 羽田クロノゲート推進室課長
2016年8月 ロボネコヤマトプロジェクトリーダー
2017年4月 ネットワーク事業開発部 情報ネットワーク戦略課長
現在に至る
株式会社みちのりホールディングス
代表取締役社長
まつもと・じゅん/みちのりホールディングス代表取締役グループCEO、株式会社経営共創基盤取締役マネージングディレクター。1961年11月11日生まれ、56歳。仙台市出身。上智大学法学部卒業後、日本リースなどを経て、2003年産業再生機構執行役員に就任。九州産業交通、関東自動車などの事業再生案件を統括。機構解散後、2007年に経営共創基盤(IGPI)の設立に参画し、交通・運輸事業の経営改革や再生を行うプロジェクトに関与。2009年IGPI傘下に設立したみちのりホールディングス代表取締役に就任。現在は、岩手県北自動車・浄土ヶ浜パークホテルの代表取締役社長、また福島交通・会津乗合自動車・関東自動車・東野交通・茨城交通・日立電鉄交通サービス・湘南モノレール・みちのりトラベルジャパンの取締役会長を兼務するほか、東北の観光復興に関する提言活動に取り組んでいる。
公職 公益社団法人日本バス協会副会長、復興庁復興推進委員会委員、経済同友会 東京オリンピック・パラリンピック2020委員会 副委員長
株式会社IDOM
新規事業・人事・広報担当 執行役員
2007年ガリバーインターナショナル(現IDOM)入社。
人事、マーケティング、商業施設向け新型店舗開発、経営企画を担当。その後、新規事業開発室室長として、コネクティッドカー事業、C2C事業、アクセラレータープログラムの運営、サブスクリプション事業の立ち上げを行う。
現在は新規事業開発に加え、人事、広報の領域を担当。
株式会社自動車新聞社
代表取締役
2007年に株式会社 自動車新聞社に入社。「ひと・まち・モビリティ」をテーマとしたモビリティサービス専門誌「LIGARE」を創刊し、2016年には立命館大学、デンソー、住友電工、富士通テン、パナソニックなどとFuture Mobility 研究会を立ち上げ、将来のモビリティについて研究を行っている。その後、LIGARE編集長を経て2017年に現職の自動車新聞社代表取締役に就任。立命館大学 経営学部OIC総合研究機構 デザイン科学研究センター 客員研究員。