第4回 自動車機能安全カンファレンス 『Fourth Automotive Functional Safety Conference ─自動運転に向けた機能安全・セキュリティ技術の最前線─』2016年12月6日(火)、7日(水)

開催概要 タイムテーブル[12/6] タイムテーブル[12/7] 展示会
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ご来場誠にありがとうございました。

タイムテーブル 12月7日(水)

各セッションの会場はメインとなる5階のA会場、B会場のほか、展示会を開催している6階にもございます。
下記のタイムテーブルでは水色のコマが6階で開催されるセッションになります。
また、6階で開催されるセッションは、A,B会場でのセッションと開催時刻が重複している場合がございますのでご注意ください。

A会場 B会場
09:30~09:40
(10分)
A会場 オープニングリマークス

一般財団法人日本自動車研究所
ITS研究部部長

谷川 浩

B会場
中継
09:40~10:40
(60分)
A会場 基調講演2

自動運転と機能安全、サイバーセキュリティを取り巻く業界動向

川名 茂之 氏

一般社団法人日本自動車工業会

エレクトロニクス部会 電子安全性分科会

分科会長

川名 茂之

概要

改訂中の車載電気電子システムの機能安全ISO26262の状況、自動運転をターゲットとした性能限界時の安全標準SOTIF、NHTSAの自動運転ガイドや、またサイバーセキュリティについては、国連のWP29や取組みが始まったISOとSAEのジョイントWGなど、業界を取り巻く最新情報を紹介する。

一般社団法人日本自動車工業会 エレクトロニクス部会 電子安全性分科会 分科会長
川名 茂之 氏

自工会電子安全性分科会長として、車載電気電子システムの安全設計基盤技術の業界活動に従事。同時に自技会機能安全分科会幹事、ISO/TC22/SC32/WG8の国際標準のエキスパート、名古屋大学非常勤講師。トヨタ自動車(株)。 

B会場
中継
10:40~11:20
(40分)
A会場 特別講演2

機能安全に準拠した複雑なシステムの効率的な開発支援
~CAEベンダーとしての取組み~

小西 晃輔 氏

株式会社 IDAJ

解析技術2部

主任技術員

小西 晃輔

概要

ADASの自動車への搭載が増える中、システムに占めるソフトウェアの割合がさらに増加しています。また、機能安全規格に準拠したシステムの開発では、机上でのシステム検証が効率化の課題です。本講演では、CAEベンダーの立場から、複雑なシステムを効率良く開発するための取組みをご紹介します。

株式会社 IDAJ 解析技術2部 解析技術2部
小西 晃輔 氏

商用車メーカーでの電制T/M ECU開発、HILSベンダーでの物理モデル構築とHILS導入支援・サポート提供の職務を遂行、2004年シーディー・アダプコ・ジャパン(現IDAJ)に入社。以来、航空・鉄道業界を中心に、認証に特化したモデルベース開発ソリューションの提供、導入支援、技術サポートに従事。

B会場
中継
11:30~12:30
(60分)
[6F] D会場 特別企画セッション

車載組込みシステムにおける機能安全とセキュリティ

高田 広章 氏

名古屋大学

未来社会創造機構/大学院情報科学研究科

教授

高田 広章

概要

この講演では,車載組込みシステムにおける機能安全とセキュリティについて、基本的な用語や考え方を整理した上で、取り組むにあたっての指針や、最近の話題について述べる。

名古屋大学 未来社会創造機構/大学院情報科学研究科 教授
高田 広章 氏

2003年より名古屋大学大学院情報科学研究科教授。博士(理学)。オープンソースのリアルタイムOS等を開発するTOPPERSプロジェクトを主宰。名古屋大学発ベンチャ企業APTJ(株)を設立し、その代表取締役会長・CTOを務める。

12:40~13:30
(10分×4)
[6F] D会場 LUNCHセッション

ADAS用光学システムのCAEによる設計・解析

サイバネットシステム株式会社


トレーサビリティ管理ツールのご紹介

横河ディジタルコンピュータ株式会社

12:40~13:20
(40分)
A3 講演1

機能安全規格と向き合うために

~ Systems Engineeringで機能安全を捉えよう ~

河野 文昭 氏

株式会社アドヴィックス

技術統括部 機能安全監査グループ

部長格

河野 文昭

概要

良い製品を生み出すアプローチのひとつに Systems Engineering がある。本セッションでは、ISO 26262:2011に準拠した製品開発を効果的かつ効率的に進めるための Systems Engineering 的なアプローチについて紹介する。

株式会社アドヴィックス 技術統括部 機能安全監査グループ 部長格
河野 文昭 氏

技術士(総合技術監理、情報工学)。
2004年から SW-CMM/CMMI を活用した開発プロセスの構築を牽引(2012年 CMMI レベル4達成後、Automotive SPICEへシフト)。2009年より自動車制御ブレーキの機能安全業務に携わり、開発プロセス及び開発環境の整備、さらには機能安全監査及びアセスメントに尽力中。

社外活動として、JARI ISO 26262運営委員会幹事、ISO/IEC JTC1/SC7 WG10 アドバイザ、 IPA/SEC 連携委員、JSAE 情報セキュリティ分科会委員、JASPAR 機能安全WG副主査、日本SPICEネットワーク代表を務める。

B3 講演1

ECU制御ソフトをアップデートする高信頼・セキュアOTAシステムソリューション

櫻井 康平 氏

日立オートモティブシステムズ株式会社

技術開発本部 先行開発室 スマートADAS技術開発部

主管技師

櫻井 康平

概要

クルマのライフサイクルにわたる品質や機能を向上させるkey enablerとして、無線を利用したOTA(Over-the-Air)ソフト更新技術が注目されている。この技術をECU制御ソフトに適用するには、高い信頼性やセキュリティの確保が必須である。OTAセンタと車載ゲートウェイECUを組み合わせた日立のワンストップOTAソリューションを紹介する。

日立オートモティブシステムズ株式会社 技術開発本部 先行開発室 スマートADAS技術開発部 主管技師
櫻井 康平 氏

(株)日立製作所日立研究所入社。自動車制御用センサ、電子制御ユニット、車載通信ネットワークシステムの研究開発に従事。日立ヨーロッパを経て、現在日立オートモティブシステムズ(株)にて、自動運転をはじめとする次世代車両制御システムを実現する電子アーキテクチャ技術の先行開発を推進。博士(情報科学)。

13:20~13:50
(30分)
A3 講演2

ISO26262に対応したテストプロセスの課題

〜テストを外部委託するときの方法論〜

山崎 太郎 氏

株式会社ベリサーブ

中部事業部

事業部長

山崎 太郎

概要

車載分野における26262対応が求められる中、いわゆるシステムテストのプロセスはそれほど充実していないのが現状である。そこで当社が主にコンシューマ向けに開発したテスト標準プロセスを車載向けにテーラリングし26262に準拠したテストを実現した。そのプロセスを実施した結果から得られた課題を交えてその方法論を説く。

株式会社ベリサーブ 中部事業部 事業部長
山崎 太郎 氏

2002年株式会社ベリサーブに入社。主にカーナビ等組込み機器の評価に従事。2015年4月よりベリサーブ中部事業部長として中部地区のメーカー様に対する検証サービスを展開中。

B3 講演2

ネットワークに繋がる車載ソフトウェア開発における品質保証

野中亮 氏

テクマトリックス株式会社

システムエンジニアリング事業部ソフトウェアエンジニアリング技術部ソフトウェアエンジニアリング技術1課

野中亮

概要

車載システムがネットワークに繋がるようになり、開発の最初から最後までセキュリティ対策の検討が必須になっている。ソフトウェアの実装や検証においても、セキュリティを考慮したコーディングやデータ通信を行うモジュールの品質確保を行わなければならない。弊社ツールを使用した品質確保について案内する。

テクマトリックス株式会社 システムエンジニアリング事業部ソフトウェアエンジニアリング技術部ソフトウェアエンジニアリング技術1課
野中亮 氏

テクマトリックスに入社後、ソフトウェア開発支援ツールのプリセールスとサポートに携わっている。

13:50~14:20
(30分)
A3 講演3

本来機能の安全性に関する考察

山本 輝俊 氏

株式会社OTSL

第1事業部

部長

山本 輝俊

概要

ISO 26262は、アイテムの故障対策メカニズムと、プロセスによるメカニズム設計ミスの防止に主眼を置く。しかし、異なるシステムが連携してやりたいことを実現する場合、各システムが機能安全対応していても相互作用により危険になることも考えられる。そこで、機能安全以前に考えるべき事項について考察した内容を紹介する。

株式会社OTSL 第1事業部 部長
山本 輝俊 氏

自動車会社やサプライヤの開発現場においてISO 26262の機能安全設計、および、教育講師等に従事。

B3 講演3

機能安全には欠かせない
モデルベース開発とHILSの活用

三島 隆司 氏

東芝情報システム株式会社

エンベデッドシステム事業部

主幹

三島 隆司

概要

モデルベース開発は設計品質の向上、トレーサビリティの確保などレガシー開発に比べて優位点が多く、検証工程でのHILS活用と合わせて機能安全の対応のためには欠かせない開発プロセスとなっている。本講演では当社のモデルベース開発、HILSを活用した事例を基に課題とその解決策について紹介する。

東芝情報システム株式会社 エンベデッドシステム事業部 主幹
三島 隆司 氏

2000年にハイブリッド自動車(HEV)のソフトウェア開発に参画。HEVソフトウェア開発業務の中でMATLAB/Simulinkの活用をはじめ、現在はモデルベース開発のための各種ツール(自社製品)の開発、および、自社のモデルベース開発ソリューションビジネスの企画・推進を行っている。

14:30~15:10
(40分)
[6F] D会場 特別企画セッション

攻撃耐性を高めたセキュアエレメント:TPMの車載実装への利点と可能性

安藤 万理江 氏

STマイクロエレクトロニクス株式会社

SMD製品部

Marketing Manager

安藤 万理江

概要

車載セキュリティについて、様々な取り組みが進められている中、ハードウェアの攻撃耐性のレベルについても確かな検討が必要になっている。 既に実績のある攻撃方法からプロセスやデータを保護するためには、ITセキュリティ分野ではセキュアエレメントとして独立した耐タンパ性の高いデバイスでセキュリティ機能を分けて実装する方法が確立されている。これらのセキュアエレメントのなかで標準規格にあるTPM(Trusted Platform Module)を一例に、セキュアエレメントの持つ優位性、柔軟性について触れながら車載への適応の利点と可能性について解説する。

STマイクロエレクトロニクス株式会社 SMD製品部 Marketing Manager
安藤 万理江 氏

バイオメトリクスセキュリティに関わる技術の開発業務を経て、2005年よりSTマイクロエレクトロニクス社 Secure Microcontroller 製品部でSmartcard, TPM のマーケティング業務に従事。

15:20~16:00
(40分)
A4 講演1

safety&securityにおける車載E/Eシステムの現状の課題と将来への取組み

山本 拓史 氏

インフィニオン テクノロジーズ ジャパン株式会社

オートモーティブ事業本部

シニアシステムアプリケーションエンジニア

山本 拓史

概要

機能安全およびセキュリティに対するインフィニオンの取り組みについて紹介する。この取り組みを踏まえ、自動運転を見据えたセーフティとセキュリティの将来に向けたソリューションを提案する。

インフィニオン テクノロジーズ ジャパン株式会社 オートモーティブ事業本部 シニアシステムアプリケーションエンジニア
山本 拓史 氏

車載用マイコンのシステムアプリケーションエンジニアとして、パワートレインおよびハイブリッドシステムを担当する。また自動車全体のセキュリティ向上に取り組む。

B4 講演1

機能安全開発へのSTAMP/STPAの適用事例

岡田 学 氏

日産自動車株式会社

電子アーキテクチャ開発部 電子アーキテクチャ開発グループ

岡田 学

概要

自動運転の時代を迎えて、ますます複雑大規模化していく電子システムの安全開発に直面し、従来に増して、正確・確実かつ迅速で合理的な設計の遂行とともにより分かりやすい論証を示すことが求められる。それらの突破口の一つとして、機能安全開発におけるH&Rや安全コンセプトにおける安全分析において可視化と網羅性を強化していくことが重要と考え、テーラリングしたSTAMP/STPAを適用を試みた。本講演では、分かりやすい事例でSTAMP/STPA適用時の気づき、課題解決の方向性と展望を紹介する。

日産自動車株式会社 電子アーキテクチャ開発部 電子アーキテクチャ開発グループ
岡田 学 氏

品質/信頼性開発支援部署を経て、機能安全開発の推進部署にて社内基準策定や方策検討に従事。その中で、STAMP/STPAについては、社内実績でリードするパワートレーン部門と協調し、機能安全開発へのSTAMP/STPAの適用を推進している。

16:00~16:30
(30分)
A4 講演2

機能安全の未来へとプラグイン

サイバーセキュリティに向けたMentor Automotiveの取り組み

青木 淳一 氏

メンター・グラフィックス・ジャパン株式会社

テクニカル・セールス本部

本部長

青木 淳一

概要

メンター・グラフィックスの自動車開発向けソリューションであるMentor Automotiveは、システムコンセプトから製造までの全プロセスにおいて業界最高レベルの製品ポートフォリオを提供する。またメンター・グラフィックスは、EDA業界に属する企業として唯一組込みソフトウェアソリューションを展開している。本講演では、これまで培ってきた航空、自動車、医療、防衛分野における実績からの学びを全て取り込み、組込みランタイムソフトウェア資産、故障注入テスト、機能解析/検証/バリデーション、および製造などのツールに反映させ新たなソリューションを紹介する。このアプローチは、お客様の製品開発をスピードアップし、生産プロセスにおける一貫性をもたらす。

メンター・グラフィックス・ジャパン株式会社 テクニカル・セールス本部 本部長
青木 淳一 氏

現在、テクニカル・セールス本部の本部長として、アプリケーションエンジニア組織の統括と販売事業戦略の立案・実行に従事している。メンター・グラフィックス・ジャパン(株)に入社したのは2004年。レイアウト検証ツールCalibreを扱うアプリケーションエンジニアグループのマネージャーとして約4年間ほど勤務。その後2009年より現職。ワイヤーハーネス設計ツールCapitalやPCB設計ツールXpeditionなどAutomotiveのエレキ設計マーケットでの事業成長を目指して活動中。前職では、大手半導体メーカーでマイクロプロセッサの開発に15年間ほど従事した。専門領域は、高速CMOS回路設計、レイアウト設計、マスクデータ処理、LSIテスターを使ったデバイス評価技術。その間、米国企業とのマイクロプロセッサ共同開発プロジェクトによる海外駐在経験を3度も持つなど、社会人生活の多くの時間を米国シリコンバレーで過ごす。社内外での人とのつながりが働く上での財産と考える。趣味はゴルフとマラソン。

B4 講演2

ISO26262版 SCDL対応安全コンセプト設計ツールの紹介

金井 英幸 氏

ガイオ・テクノロジー株式会社

営業本部 サポート部

エキスパート・フィールド・アプリケーション・エンジニア

金井 英幸

概要

安全コンセプト設計を支援し、設計者、開発者間の情報共有を円滑に進めるためのモデリングツール「Safilia(セイフィリア)」を紹介する。

「Safilia」は、「安全コンセプト記法研究会 SCN-SG 」が策定する、仕様・規格に基づいた、安全コンセプト記述言語 (SCDL)を採用している。

ガイオ・テクノロジー株式会社 営業本部 サポート部 エキスパート・フィールド・アプリケーション・エンジニア
金井 英幸 氏

半導体メーカーで、ハードウエア設計・組み込み(家電、車載)ソフトウエア設計に23年従事した後、ガイオ・テクノロジーに入社、エンジニアリングサービス部門を経て、サポート部門で、単体テストツール「カバレッジマスターwinAMS」、モデル/コードB2B テスト統合ツール「MC-Verifier」のサポートを中心に行う。

17:00~18:30
(90分)
A会場 パネルディスカッション

進化する自動運転において、日本は機能安全の領域で如何に戦うべきか?

川名 茂之 氏

一般社団法人日本自動車工業会

エレクトロニクス部会 電子安全性分科会

分科会長

川名 茂之

久保 敬也 氏

マツダ株式会社

統合制御システム開発本部

上席研究員

久保 敬也

徳田 昭雄 氏

立命館大学

経営学部

教授

徳田 昭雄

宮崎 義弘 氏

日立オートモティブシステムズ株式会社

技術開発本部 電子プラットフォーム技術統括

主管技師長

宮崎 義弘

村松 菊男 氏

e-SYNC株式会社

代表取締役

村松 菊男

高田 広章 氏
モデレータ

名古屋大学

未来社会創造機構/大学院情報科学研究科

教授

高田 広章

名古屋大学 未来社会創造機構/大学院情報科学研究科 教授
高田 広章 氏

名古屋大学未来社会創造機構教授。東京大学助手、豊橋技術科学大学助教授等を経て、2003年より名古屋大学大学院情報科学研究科教授。2006年より附属組込みシステム研究センター長を兼務。博士(理学)。組込みシステム開発技術の研究に従事。オープンソースのリアルタイムOS等を開発するTOPPERSプロジェクトを主宰。

B会場
中継